珠理奈 貫いて突破!初の単独センター 2代目女王篠田麻里子に感謝

[ 2013年9月19日 06:00 ]

上枝恵美加を破り優勝する松井珠理奈(左)

AKB48第4回じゃんけん大会

(9月18日 日本武道館)
 AKB48の通算34作目のシングル曲を歌うメンバーを決める第4回じゃんけん大会が18日、日本武道館で行われ、松井珠理奈(16)が初優勝を飾った。開幕戦で登場してからパーを出し続けて戴冠。初の単独センターを勝ち取り「センターは渡しまセンター!!」と、得意のダジャレで気勢を上げた。ベスト16まで残ったメンバー16人が12月11日発売のシングルの表題曲を歌う。

 じゃんけんの神様に愛された4代目女王の珠理奈はグー、チョキ、パーでかたどった優勝トロフィーを抱きしめ、涙ながらに誓った。「じゃんけんだけではなく、本当のセンターとして認めてもらえるように頑張る」。次世代エースとしての自覚が自然と口をついた。

 開幕戦から7連勝。パーしか出さずに頂点に立った。初戦だけ1度あいこだったため、8連続パー。「初戦でパーを出していたら勝っていたので、最後も勝てた」という。決勝戦の相手は予選から8連勝で勝ち上がったNMB上枝恵美加(19)。準決勝でグーを出し続けて勝ち上がっていた相手に対し「決勝ではもうグーを出さないと思ったけど、自分の気持ちを貫き通した」と初志貫徹。結果的に両者とも出す“手”を変えなかったため一発で決まった。拳には2つの力が宿っていた。まずは7月の福岡ヤフオクドームで左手人さし指を骨折したこと。「ツキがたまっているんじゃないかと思った」と完治した左手で勝負した。

 もう一つは2代目女王篠田麻里子(27)の存在だ。篠田を姉のように慕っており、大会前に薬膳鍋で英気を養い「勝てたのはまりちゃんのおかげもあったと思う」。篠田も妹分の優勝直後に「こないだじゃんけんパワーをあげたの(笑)」とツイッターで祝福した。

 11歳だった08年7月にSKEに加入。大人びた顔立ちとダンスのうまさから、デビューから3カ月でAKBのシングル「大声ダイヤモンド」のメーンポジションに大抜てきされた。昨年からAKBを兼任し今年の選抜総選挙では6位で“神セブン”の仲間入りするなど出世街道を歩んできた。

 輝かしいキャリアで足りなかったのは自分だけのセンター曲。AKBでは大島優子(24)とダブルセンターはあるがシングルで単独センターを務めるのは今回が初めてだ。

 この夏は篠田が卒業し、板野友美(22)、秋元才加(25)と初期から支えてきた人気メンバーの卒業が相次いだ。大きな転換期を迎えたAKBの中で「大好きな先輩たちが抜けていくのは寂しいけど、私たちのような次世代が引っ張らなくてはいけない」。センター曲のタイトルは「下からジュリナで!」とおどけたものの、新女王の言葉はどこまでも頼もしかった。

 ◆松井 珠理奈(まつい・じゅりな)1997年(平9)3月8日、愛知県生まれ。SKE48チームS、AKB48チームK兼任。08年にSKE48オープニングメンバーに合格、劇場公演デビュー。同年10月発売のAKBのシングル「大声ダイヤモンド」に11歳と228日で史上最年少で選抜入りし、センターを務めた。ダジャレが得意。血液型B。1メートル63。

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