元「JAYWALK」中村耕一 執行猶予中に復帰ライブ「甘いが歌いたい」

[ 2013年2月17日 15:12 ]

公演前に取材に応じた中村耕一

 2010年5月に覚せい剤取締法違反(所持、使用)などの罪で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた元「JAYWALK」のボーカル、中村耕一(62)が17日、都内のライブホールでソロ歌手として「かけがえのないもの」CD発売記念ライブの前に報道陣の取材に応じた。

 会見の冒頭、報道陣の前に立ち、「3年経ちましたけど、3年前、大変なことをしてしまいまして、多くの方に多大な迷惑、ご心配をおかけして、大変申し訳ありませんでした」と謝罪した中村。拘置所から出て最初の「1年はとある病院に1カ月ほど入院して、それから名古屋の家に戻った。2年の実刑を受けたつもりで、2年間は一切何もしないで暮らそうと思った」という中村だが、東日本大震災が起こり、被災地で支援活動をしているうちに「被災された方から一緒に頑張りましょうという言葉をいただいた。できることなら、もう一度、将来音楽をやっていこうかなと思えるようになった」と音楽の世界に戻ってきた経緯を説明した。

 3年前を振り返り、「興味本位(覚せい剤に手を出した)というのが強い。(バンドを)捨てるつもりはなかったですが、つい魔がさして裏切ってしまった」。当時、JAYWALKのメンバーは「戻ってこいと、また一緒にやろうと言ってくれた」というが、「自分の中で音楽を止めようと決心していたので、(脱退の)決心をしました」。メンバーには東日本大震災の起こった11年3月11日の前日に連絡したのが最後だったといい、今回の復帰も伝えていないという。

 まだ執行猶予中の身であることについては「甘いと言われても仕方がない。執行猶予があと1年残っているし、時期尚早とも思っていたが、ステージに立って歌いたい、声を出したいという気持ちのほうが強かった。いろいろお叱りを受けることもあると思うが、決心しました」と話した。

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2013年2月17日のニュース