草なぎ「夢だった」韓国主演舞台初日!香取も駆け付けた

[ 2013年1月31日 06:00 ]

 SMAPの草なぎ剛(38)が主演する舞台「ぼくに炎の戦車を」が30日、韓国ソウル市の国立劇場で初日を迎えた。戦前の朝鮮半島を舞台に日本人教師と現地の放浪芸人の交流を描く。草なぎは、日韓関係が緊張する中での上演に「日韓が友情を築くことの大切さを伝えたい」と力を込めた。草なぎの海外での舞台出演は初めてで、香取慎吾(36)も観劇に駆け付けた。

 国立劇場は韓国最大規模の1300人を収容。3時間半にわたる公演が終わると、満員の観客は総立ちになって歓声と拍手を送った。韓国で異例のスタンディングオベーションは5分以上続いた。日韓の言葉を語る役どころを演じ切った草なぎは、感無量の面持ちで声援に応えた。

 初の海外公演に挑んだ草なぎを支えたのは親友だった。終演後、「反応が日本と違っていたので本番中に緊張が高まっていったのですが慎吾との友情を考えると気持ちが落ち着いた」。

 香取はこの日朝、空港から劇場に直行し「今まで見た舞台で一番、笑って涙した。チング(親友)として誇り高き兄貴だと思いました」と称えた。31日は香取の誕生日。終演後には一緒に焼き肉で祝った。

 本番前の会見には100人を超える現地メディアが集まった。チョナン・カンの芸名で同国でも人気がある草なぎは、韓国語を交えて回答。日韓関係が緊張する中、「日韓が互いに友情を築くことの大切さ、そして、友情を築くことができるんだということを伝えたい」と力を込めた。共演の韓国俳優チャ・スンウォン(42)は「傷を癒やすことができるのは隣にいる人間同士。それができれば明るい未来が広がっていく」と作品に込められた思いを語った。

 舞台は日韓併合時の朝鮮半島。日本人教師と現地の放浪芸人集団のリーダーが出会い、友情が芽生えるが時代の流れの中、ほんろうされていく。日本では昨年11~12月に東京、大阪で公演。セリフは日本語と韓国語が半々で、韓国では二つの言葉の字幕がスクリーンに映し出された。

 現地で俳優や歌手として活動したことがある草なぎは「韓国の舞台に立つのは夢だった。今までの舞台の集大成であり人生で大きな意味のある作品になる」と思いを語り「この舞台を踏んで新しいステージに出発できる気がする」と夢を膨らませた。同所では2月3日まで計6公演を上演する。

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2013年1月31日のニュース