桑名正博 40周年記念盤は“寝顔ジャケ”「今のアニキの顔そのもの」

[ 2012年10月20日 06:27 ]

桑名正博のベスト盤のジャケットの秘話を語った(右から)田村嘉久さん、桑名晴子、寺嶋雅志さん

 7月に脳幹出血で倒れ入院中の歌手・桑名正博(59)のデビュー40周年記念ベストアルバム「GOLDEN☆BEST 桑名正博―MASAYAN 40Years―」が11月14日に発売される。

 ジャケットのセピア色に彩られた桑名の表情について、妹で歌手の桑名晴子(56)は「ベッドで眠ってる今のアニキの顔そのもの」と語った。

 うつむき、目をつぶっているように見える顔。晴子とCDジャケットのデザインを担当した寺嶋雅志さん(49)、撮影した田村嘉久さん(57)は「これや!」と思った。全員一致でジャケ写に採用した画像は4月24日、大阪市内のライブハウスで演奏中の一枚。晴子は「母も“今の正博みたいやね”と言うくらい、病室で寝てる顔に近い。こんな穏やかな表情で眠ってるんですよ」と語る。

 賛否があるのは覚悟の上だ。「この顔は寂しいっていうファンもいると思うけど、私らには自然な今のアニキらしい写真に思えた」という。

 実はこの写真、珍しくドラムを叩く瞬間を写したものだ。ミュージシャン芳野藤丸(60)の還暦パーティー中に、ほろ酔いの桑名がシンバルを割るほど熱心に演奏。デビュー40周年記念の“100本ライブ”を各地で開催していたころで、田村さんは「相当疲れてたと思うけど、そんなそぶりは全然見せない。僕らが先に音を上げるぐらい豪快に笑い、飲み、仲間を楽しませた」と振り返った。

 当初、CDジャケットは今月上旬に仕上がる予定だったが、担当していたデザイナーが締め切り直前に交通事故で入院。11月14日の発売が危ぶまれる中、晴子が知人の寺嶋さんに「2日間でジャケット作って」と依頼。寺嶋さんは「徹夜の作業でした」と苦笑い。寺嶋さんも田村さんも今回の制作を無償で引き受けた。「まさやんと晴子さんの人柄かな。好きやから力になりたかった」と笑う。

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