大平シローさん ネタ合わせせず本番は大爆笑 舌を巻く周囲「彼らは天才」

[ 2012年2月10日 07:06 ]

サブロー(右)とコンビの漫才で人気だった大平シローさん

 漫才コンビ「太平サブロー・シロー」で人気を博したお笑いタレントの大平シロー(たいへい・しろー、本名伊東博=いとう・ひろし)さんが、大阪市内の病院で55歳で死去した。

 「サブロー・シロー」では1980年代の漫才ブームに乗り、スターダムを駆け上がった。シローさんのテンポのいいボケと、サブローさんの的確なツッコミで人気を確立。同じくブームを支え、昨年引退した島田紳助さん(55)が、1年後輩のサブロー・シローや、無名時代のダウンタウンを見て漫才を諦めた逸話は有名だ。

 相方だった大平サブロー(55)はスポニチ本紙連載「よしもと100年 笑いは地球を救う!!!」の取材に「1つボケるたびにドッと笑いが起こる。それが収まるのを待ってからツッコミを入れるんで、めちゃくちゃ時間がかかった」と全盛期は7~8分のネタに15分要したことを明かしている。

 さらに「シローさんはネタを書かない。出番当日の朝、急に“俺が酔っぱらいやるから、サブやんはそれに絡まれる本人役をやってくれ”とかだけ言うんです」と振り返っていた。ネタ合わせもせず、簡単な打ち合わせだけで会場は大爆笑。同じく漫才ブームを支え、オール阪神・巨人にして「彼らは天才」と舌を巻いたという。

 また、今いくよ・くるよの今くるよ、デーモン閣下らのモノマネも得意とした。

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2012年2月10日のニュース