よみがえる!…ひばりさんの“直筆文字”を番組ロゴに

[ 2011年10月10日 06:00 ]

テレビ東京「木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌~」の題字の文字となった美空ひばりさんの日記から取り出した文字

 昭和の歌姫、美空ひばりさんの直筆文字による番組ロゴが誕生した。

 演歌・歌謡曲を中心としたテレビ東京「木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌~」(13日スタート、木曜後7・58)で、生前の日記などから文字を集めて完成させた。

 中高年を中心とした演歌・歌謡曲好きの視聴者モニターに調査したところ、二十三回忌を迎えた今でも「歌姫はひばりさん」との思いを持つ人が多く、制作側は「歌を愛する人にとって、ひばりさんは特別な存在」と実感。番組の象徴のロゴを直筆文字で作ることを思いつき、ひばりさんの長男の加藤和也氏(40)が社長を務める「ひばりプロダクション」に打診。すぐに「うれしいですね」と快諾された。

 ロゴを作るためには、2度出てくる「~」を1文字として20文字が必要。番組スタッフが東京・目黒のひばりさん宅で2日かけて、残された日記2冊から20文字を探したが、どうしても「曜」「8」「名」「曲」の4文字が見つからなかった。そこで、京都にあるひばりさんの記念館「京都嵐山 美空ひばり座」に足を延ばし、保管されている日記、手紙を1文字も見落とさないように慎重に調べて、ようやくそろった。

 全20文字を組み合わせたところ、「とても味のある1つの題字ができた」と番組スタッフらは大喜び。番組のオープニングに毎回登場して、存在感を発揮しそうだ。

 また、番組は同局に残っていたひばりさんの「楽しんでください」という内容の肉声から始まることも決まった。関光晴プロデューサーは「まさに歌謡界の女王、美空ひばりさんにお力をいただきながらスタートします」と張り切っている。

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