AKB48上海公演 1300人熱狂 都合で中止に憤ったファンも

[ 2011年9月24日 18:28 ]

「上海ジャパンウイーク」で公演する「AKB48」

 人気アイドルグループ「AKB48」が24日、中国上海市で公演し、メンバーらは無報酬で出演して東日本大震災での中国からの支援に謝意を表した。ファンらは歌に合わせて絶叫。ただ、会場となった大学構内は厳重な警備が敷かれ、公演を見られなかったファンからは不満の声も上がった。

 日本の若者文化を紹介する行事「上海ジャパンウイーク」の一環。16人が出演し、約1300人の観客を前に約1時間半にわたり人気曲を披露した。多くのファンが曲を熟知しており、絶妙のタイミングで合いの手の掛け声を叫んだ。

 メンバーの高橋みなみさんが震災について「たくさんの人が支援してくれました。日本は前を向いて歩き出しています」と話すと、会場から日本語で「頑張ってください」との声が飛んだ。

 AKB48は中国で少人数での公演は行ったことがあるが、本格的な公演は初めて。大学生の趙怡波さんは「言葉にならないくらい楽しかった」と興奮気味だった。

 震災支援に感謝を示すため、入場券は事前に上海の日本総領事館のホームページなどを通じて無料で配布。ただ、入場できなかったファンのために予定されていた、会場そばの大型画面中継は警備の都合で中止に。北京などから来たファンは「画面で見るだけでもと思って上海まで来たのに」と憤っていた。

 AKB48の高橋さんは公演後「(観客が)すごく温かかった。すぐにでもまた来たい」と話した。AKB48は今後、関連商品の販売店を開くなど、中国進出を強化する。

((了)(H)(06)110924 233957

 【編注】▽高橋(たかはし)▽趙怡波(ちょう・いは)

)(共同)

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2011年9月24日のニュース