王道か!サプライズか!「日9」ドラマ対決第2R

[ 2011年7月10日 08:15 ]

10日にスタートするTBS「華和家の四姉妹」に出演する観月ありさ(中央)ら

 TBSとフジテレビの日曜午後9時のドラマ対決第2ラウンドが10日、スタートする。4月期は平均視聴率が20%を超えたTBS「JIN―仁―」、視聴率で猛追したフジ「マルモのおきて」が春のドラマを盛り上げた。その後番組として注目されるTBS「華和家の四姉妹」とフジ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」。どんな対決になるのか。

 TBSの「華和家の四姉妹」の植田博樹プロデューサーは「花ざかりの君たちへ…」について「僕もAKB48のファンですし、物凄く気になります。でも、勝てます」と力を込めた。

 同局の日曜午後9時のドラマ枠「日曜劇場」は1956年12月に始まった前身の東芝日曜劇場から55年の歴史がある。「JIN―仁―」は平均視聴率が21・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)のヒットとなったが、フジテレビが昨年秋に新設した同時間帯のドラマ3作目「マルモ…」が話題になったことで「フジの足音が聞こえてきた」と漏らすTBS関係者もいる。

 注目される「華和家…」は柴門ふみ氏の漫画が原作。主演の観月ありさ(34)、吉瀬美智子(36)、貫地谷しほり(25)、川島海荷(17)演じる四姉妹を通じて結婚をキーワードに女性の幸せを描く。「日曜劇場らしい笑って、泣いて、胸に迫る作品を作れば結果がついてくる」(植田プロデューサー)と全力を注ぐ。

 女性スタッフだけの会議を開き、女性の本音を反映させるほか、「男ゴロシ」の役どころの観月は「現場の男性たちを捕まえては、“どう?”と聞いています」と、うなじのチラ見せなどドキっとするシーンもちりばめる。女性、男性両方の心をくすぐる作品で夏の陣に臨む。

 一方、フジテレビの「花ざかりの君たちへ…」の後藤博幸プロデューサーは「プレッシャーだらけで、ここ2、3日眠れない」と打ち明けた。

 AKB48の前田敦子(20)が主演。07年に堀北真希(22)が演じた人気作の今年度バージョンで、一目ぼれした男子が通う全寮制男子校へ、主人公が男子になりすまして編入する物語。

 同枠ドラマは、バラエティー枠から転換後は劣勢だった時期が続いた。しかし、芦田愛菜(7)が主演した「マルモのおきて」は「JIN」に2・4ポイント差に迫った回もあり、同局関係者からは「TBSさんの背中が見えてきた」との期待の声も上がる。後藤プロデューサーは「数字の勝ち負けではなく、相乗効果でいい結果になるといい」と話すが、勝負に出る仕掛けを用意している。

 10日の初回は「マルモ…」に出演した芦田と鈴木福(7)と犬のムックが登場して、その勢いをしっかりリレー。さらに、「今後も“こんな人が出るの?”というようなサプライズを用意していく」(後藤プロデューサー)としている。男装に挑む前田は「男の子らしく見えるように頑張っています。この夏はいい意味でお行儀悪くいきたい」と“ニューあっちゃん”も見どころとなる。

 ≪激戦の「日9」≫日曜午後9時は激戦の時間帯。NHKはNHKスペシャルを放送。3日の視聴率は6・7%だったが、前4週の平均は8・7%。日本テレビは「行列のできる法律相談所」で、3日は11・8%、前4週は13・8%と高い。テレビ朝日は日曜洋画劇場で3日は10・1%、前4週は10・6%とこちらも2ケタだった。

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