田中さん両親 涙で訴えた「絶対に許せない」

[ 2010年9月11日 06:00 ]

東京地裁には傍聴券を求める人の列ができた

 【押尾被告第5回公判】田中さんの両親はこの日午後の法廷で証言台に立ち、押尾被告に対する怒りをあらわにした。

 父親はあらかじめ用意したメモを手に、「香織が苦しんでいるときに、どうして119番通報をして救急車を呼んでくれなかったのか。普通の人なら呼ぶでしょうが」と涙で声を詰まらせた。傍聴席で母親がすすり泣く中、強い口調で「死人に口なしとばかりに責任を押しつけるのは、親として絶対に許せない」と述べた。
 続いて証言台に立った母親は、事件の1カ月前の昨年7月、最後に会った際の忘れられない思い出を明かした。田中さんは母親に「おっとお(父親)は大きなトラックの運転手をして、私たちを育ててくれた。(出勤を)最後と決めた日の朝には、私がお弁当を作って送り出してあげたい。おっかあ、絶対に連絡してよ」と話していたという。だが、田中さんは死亡。「主人が引退したのは亡くなった翌月の9月30日。香織に知らせてあげることはできませんでした」と悔しそうに声を振り絞った。
 母親は「失われそうな命を前に何を考えていたのですか。大切な娘の命とはかりにかけて選んだものは何ですか」と押尾被告に問い掛けた。最後は裁判長らに向け「娘の人生に残されたであろう時間と同じくらい長い長い刑を、娘の尊い命と同じくらい重い刑を被告に与えてください」と訴えた。
 みけんにしわを寄せたり、下唇を軽くかみながら2人の話を聞いていた押尾被告。父親が傍聴席に戻る際には、座ったまま小さく一礼。母親の証言が終わると、右手で目頭を押さえ、「はぁ」とため息をついていた。

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