スカラ座6分間残業に抗議の普段着公演…さすがにブーイング

[ 2010年1月13日 08:35 ]

イタリア北部ミラノのスカラ座

 イタリア・オペラの殿堂、北部ミラノのスカラ座で、合唱団とオーケストラが海外公演で6分間余計にリハーサルをやらされたことなどに怒り、昨年12月23日の最終公演で、えんび服などの代わりに普段着で公演する抗議活動を行った。同国主要メディアが12日までに伝えた。

 労働者の権利意識が強く、ストを繰り返すことで有名なスカラ座だが、6分間の“残業”への抗議には観客もさすがにあきれ、23日の公演ではブーイングのほか「恥を知れ」の声も上がった。合唱団側は今週中にも、海外公演での労働条件を明確にするようオペラ座と交渉するという。
 合唱団側によると、昨年のパリ公演でのリハーサル時間が予定時間を6分間超過したほか、東京公演のリハーサルで着る衣服をめぐっても労使間で対立があったという。
 演目はカルメンで、昨年12月7日のシーズン初日に上演され、23日が昨年の最終日だった。
 スカラ座は1778年に完成したイタリアを代表するオペラ座で、数々の著名なオペラの初演の舞台となった。(共同)

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2010年1月13日のニュース