“ビッグママ”戸川昌子さんの歌に酔える「青い部屋」

[ 2009年12月22日 22:11 ]

シャンソンバー「青い部屋」のステージ。中高年らが戸川昌子さんの歌に聞き入る

 40年以上続く東京・渋谷のシャンソンバー「青い部屋」が中高年を中心ににぎわっている。人気は作家で歌手、オーナーの戸川昌子さん(78)のステージ。芸の奥行きに魅せられる人、自らの人生経験と重ねるように聞き入る客とさまざまだ。

 戸川さんは毎週月曜夜に登場。11月下旬、ビルの地下1階にあるホールに50人以上の客が詰め掛けた。名曲「声のない恋」「人の気も知らないで」などを披露。語りが入るドラマ仕立てだ。合間に「次は年下の男の歌。切実な問題になってきたわ。年上ったらもう、(空を見上げて)あちらで…」と笑いも誘う。
 「シャンソンはただの歌よ。上品な“おシャンソン”じゃないの。はいずり回っている人間たちのもの」「登場するゲイ、売春婦…。『人間がすべて生きている』っていうのが素晴らしい」。これからも「情熱を持つ老若男女のための場所にしたい」と「青い部屋」を位置付ける。
 思春期を戦中戦後の焼け野原で過ごした。焦土に「何にも無いところから“持ち上げていくよ”という未来への底力を感じた」という。ぜいたくを知らず、やりくりしてきた。世間が不況を嘆き、生活を見直す今を「やっと私の時代になった!」と満面の笑みで言い切る。
 2カ月に1度は娘と通うという70代女性は「芸に幅がある。芸能界のどの人も持ってない“ビッグママ”といった存在感」と話す。
 「戸川さんが最近、歌に生きざまのすべてを出すようになってきた。聴衆から『まさに人生そのもの』と言われるようなステージをつくりたい」と、総合プロデュース担当の野田浩之さんも意欲を燃やしている。

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