香田晋が離婚…おバカキャラの陰で“言葉の暴力”

[ 2009年10月17日 06:00 ]

離婚したことを報告する香田晋

 演歌歌手の香田晋(42)が16日、都内で会見し、8月中旬に元OLの夫人(35)と離婚していたことを明かした。原因は自身の「言葉の暴力」と言い、「かみさんに愛想を尽かされて」昨春に離婚を切り出された。子供2人の親権は香田が持った。仕事で家を空けることも多いため、夫人の母親(61)が同居して育児をサポートしているという。

 「仕事のストレスのはけ口がかみさんに向かってしまった。怒鳴ったり、優しくできなかったり…。そういう空気が子供たちに伝わるのは良くないと、離婚しました。僕が悪い」。努めて明るく振る舞おうとしたが表情は曇りっぱなし。「できれば(夫人に)帰ってきてほしいと思っている」と本音も漏らし、後悔の念をにじませた。
 音楽市場が不況で、特に演歌歌手にとっては厳しい時代が続く中、05年からフジテレビのクイズ番組「クイズ!ヘキサゴン」にレギュラー出演し珍回答を連発、おバカタレントとして人気になった。「バラエティー番組でわーっと明るく振る舞う分、家では疲れてしまって。そういう時に言葉の暴力が出てしまった」。夫人が用意した離婚届に判を押し、8月中旬に夫人が役所に提出した。
 00年には横浜市内にマンションを25年ローンを組んで購入。仕事で活路を見いだし、ようやく返済も軌道に乗ってきたと思われるタイミングで、くしくも大切な人を失ってしまった。
 長男(9)長女(7)の親権を持ったが「僕には両親も兄弟もいない。支えは子供。どうしても一緒に暮らしたかった」と説明した。両親は香田が2歳の時に離婚。とび職人だった父親は76年に工事現場で転落死。香田を引き取った母親は香田の歌手デビュー翌年の90年に急性すい炎で亡くなっている。
 複雑な家庭環境だったからこそ、子供たちへの思いは人一倍強い。義母との同居については「お母さん(義母)は僕の生い立ちを分かってくれて、同居を提案してくれました」とし、子供たちについては「離婚したことには何も言わなかった。気を使ってくれたんでしょうね」と話した。
 4月に発売した最新曲は「心のきず」で、「歌いづらいですよね」と苦笑した。それでも「この経験が歌の深みになれば」と前を向いていた。

 ◆香田 晋(こうだ・しん)本名鷲崎孝二=わしざき・こうじ。1967年(昭42)10月12日、福岡県生まれの42歳。高校卒業後、作曲家の船村徹氏に師事して門下生に。89年6月に「男同志」でデビュー。同年、日本レコード大賞新人賞を受賞。94年にNHK紅白歌合戦に初出場。05年からはおバカタレントとして人気となり、バラエティー番組に引っ張りだこに。特技は料理。血液型B。

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