少年隊 ファンお見送り場外ライブ

[ 2008年8月9日 06:00 ]

 少年隊が、1986年から毎年夏に恒例としてきたミュージカル「PLAY ZONE」から今年限りで“卒業”することになり、東京での最終公演が8日、青山劇場で行われた。メンバー3人は終演後、劇場前の広場で“サプライズライブ”も披露。広場に観客を集め、同公演のスタートを宣言した22年前をほうふつさせる演出で有終の美を飾った。来年以降はジャニーズ事務所の後輩が引き継ぐ。

 23年分の感謝を込めたサプライズが続々と飛び出した。アンコール曲「Baby Baby Baby」が終わると、天井から紅白の風船が次々と客席に降った。86年、3人がファンとともに風船を空に飛ばし、公演をスタートさせた演出とは逆。植草克秀(42)は「青山劇場に風船が戻ってきましたね」としんみりと語った。
 観客を残して行われた劇場での公開会見後、錦織一清(43)は「(劇場の)表まで皆さんをお送りしたいと思います」とあいさつ。別れを惜しみ、すすり泣きの声が漏れていた場内は一転、大歓声が沸き起こった。
 3人は観客より先に劇場前の広場に出て特設ステージへ。周囲を、この日の観客(約1200人)と、チケットを入手できなかった計約3000人が埋め尽くす中、「仮面舞踏会」と再び「Baby Baby Baby」の2曲を披露した。
 広場に出たのは86年の初演前と、昨年の900回公演後に会見を行った時に続いて3度目。思い出深いスペースでの即席ライブにファンも大興奮。錦織が「オレたちの青春はこれからだ~!」とあおると、40歳前後の“アラフォー世代”の女性たちが「イエ~!」と応えた。
 公演では、東山紀之(41)が「アンダルシアに憧れて」を歌うシーンで、本家の近藤真彦(44)が飛び入り。デュエットで披露し、固い握手を交わした。
 錦織は「まだ終わった実感がないです。朝起きて“青山劇場に行かないんだな”となると実感もわくのかな」。東山は「この空間で育ててもらいましたから、離れがたい。でも、もっと大きくならないといけないので勇気を持って飛び立ちます」と語り「また3人で必ず何かやります」と宣言。「その発表まで、結婚も取っておきます」と話して笑いを誘った。
 26~31日に大阪・梅田芸術劇場で7公演を行う。23年間で通算957公演、総動員数138万465人に達する。

 ≪森光子、京本…客席豪華顔ぶれ≫客席も豪華な顔ぶれが並んだ。91、98年の舞台にナレーションで参加したこともある森光子(88)は、「嵐」の松本潤(24)のエスコートで着席。今年の公演に出演している京本大我(13)の父親で俳優の京本政樹(49)、元シブがき隊の薬丸裕英(42)らの姿もあった。

 ≪植草 思い出語る≫今年は過去22作の中からえりすぐりの歌や、シングルなどをヒットパレード。映像を使ってグループの歴史も回想した。植草の思い出のステージは87年の「TIME―19」。公演期間中にバイク事故でケガを負い、数日間、出演を見合わせたことを振り返り「僕の穴を埋めるため、2人が一晩がかりでセリフを覚えてくれたのが忘れられない」と感慨深げに語った。

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2008年8月9日のニュース