中村ブンの30年前の名曲がヒットの兆し

[ 2008年7月28日 06:00 ]

学校ライブで子供たちと交流しながら「かあさんの下駄」を歌ってきた中村ブン

 70年代の隠れた名曲が発売から約30年たってヒットの兆しをみせている。シンガー・ソングライター中村ブン(60)の「かあさんの下駄」。20年前から全国の学校で歌ってきた“学園ライブ”を通して広がり、有線放送のリクエストチャートで最高12位を記録。加山雄三(71)や笑福亭鶴瓶(56)も応援しており、コンサートが9月10日に東京・青山劇場で行われることも決まった。

 亡き母への思いを歌った「吾亦紅」が大ヒットした中「かあさんの下駄」と題したフォークソングが注目を集めている。
 発売は79年11月。テレビドラマ「柔道一直線」(69~71年)でデビュー後、シンガー・ソングライターとして活動してきた中村ブンの自作曲。
 貧乏で男物の下駄しか履くことのできない母を見て、赤い鼻緒の下駄を買ってあげたいと小学6年生の息子がお金を少しずつためてプレゼントする物語。中村の実体験を基にしており、プレゼントしたのに喜ばれるどころか盗んだと疑われてしまう展開。そこには実体験ならではのリアリティーがあり、思いやりや親子愛の大切さがじんわりと染みてくる内容になっている。
 注目されるきっかけは、昨年秋、ニッポン放送「イルカのミュージックハーモニー」へのリスナーからのリクエスト。すぐに反響があり、ゲスト出演した時にさらに多くの問い合わせがあった。
 29年ぶりの再発売へ動いたのはテイチク。「千の風になって」「吾亦紅」など静かなブームから大ヒットを作った実績があり、5月11日の「母の日」にCD化。ジャケットはこの歌が大好きだった漫画家の故石ノ森章太郎さんが描いたイラストを使用した。
 聴取率No・1のラジオ番組「大沢悠里のゆうゆうワイド」(TBS)で約5分の楽曲全編を放送すると、有線放送のリクエストチャートで最高12位を記録。中村が20年前からライフワークとして全国の小、中、高校で歌ってきた学園ライブによってファンは着実に広がっている。加山や鶴瓶らこの歌を応援しているファンは芸能界にも多く、9月10日にはコンサートを青山劇場で開催。中村は「この歌が心のキャッチボールのきっかけになれば」と話している。

 ◆中村 ブン(なかむら・ぶん)1948年(昭23)2月10日、福島県生まれ。69年にTBSドラマ「柔道一直線」でデビュー後、青春ドラマに多数出演。82年からTBS「欽ちゃんの週刊欽曜日」に「ニュー欽ちゃんバンド」の一員としてレギュラー出演した。歌手として20年続けている学園ライブは計400校以上。

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