比叡山延暦寺で吉右衛門ら歌舞伎上演

[ 2008年7月19日 20:19 ]

 世界文化遺産の比叡山延暦寺で「比叡山薪歌舞伎」の公演が19日始まり、かがり火で浮かび上がった幻想的な舞台を約1000人の観客が楽しんだ。

 朱色の阿弥陀堂横に設置された野外舞台で行われるこの公演は3年ぶり3回目。

 高げたをはいた男勝りの娘が長く白い布を持って踊る、中村芝雀の「近江のお兼」などの後、最澄の開山以来1200年守られてきた「不滅の法灯」を移してかがり火を付ける「火入れの儀」が行われた。

 燃え盛る炎に照らされた中、戦で殺された漁師の悪霊が祈願の力で成仏する「藤戸」を中村吉右衛門らが上演し、観客は幽玄な世界に引き込まれた。

 公演は7月25日まで。

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2008年7月19日のニュース