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那須川天心さあ11月世界初挑戦!世界ランカーに“完勝”の判定勝利も反省「課題はいっぱいありますね」

[ 2025年6月8日 20:15 ]

プロボクシング バンタム級ノンタイトル戦   WBC1位・WBA2位・WBO2位・IBF4位 那須川天心(帝拳)<10回戦>WBA6位 ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国) ( 2025年6月8日    東京・有明コロシアム )

<バンタム級10回線 那須川天心・ビクトル・・サンティリヤン>6R、飛び上がってのアッパーを放つ天心(撮影・長久保 豊)
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 WBC世界バンタム級1位の那須川天心(26=帝拳)が世界前哨戦をクリアした。WBA世界同級6位のビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)に判定勝利の完勝。デビューから7連勝で11月に計画される世界初挑戦への“テストマッチ”で結果を出した。

 世界前哨戦で“神童”は相手を完封した。華やかな緑のガウンを身にまとって世界前哨戦のリングに上がった。試合では、1Rから右ジャブが冴えていた。右ジャブを使いながら強烈な左パンチやコンビネーションにつなげていた。試合が動いたのは4R。足を止めて打ち合う場面が増える中で、偶然のバッティングで左まぶた付近から流血した。5R以降も接近戦の中で、強烈なコンビネーションを打ち込んで会場を沸かす場面もあった。6Rにはしゃがんだ状態から昇竜拳のようなジャンピング左アッパーでファンを魅了した。

 7R終了後にはセコンドから「世界は絶対に無理だからな。練習の半分も出てないぞ!」と喝を入れられる場面もあった。その後も上手くパンチをまとめて有利に試合を展開して、10ラウンドを戦い抜いた。99ー91が2人、100ー90のフルマークが1人の判定3―0の完勝でテストマッチをクリアした。

 試合後には「きょうの試合では、自分の課題である詰め切ったり、あわよくば倒し切るというところを、ずっと目標として近い距離とかを練習してきたんですけど、やっぱ試合になるとなかなかうまくいかないなっていうところもあり、苦戦するところも見せてしまった。課題はいっぱいありますね。でもこれが自分の実力なんですよ。また日々、一歩一歩生きていきたいなと思います」と反省を口にした。

 キックボクシング界の“神童”が、自ら飛び込んだプロボクシング界で世界への扉を開いた。デビューから一戦一戦成長を示し、2月の前戦では元世界王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に明白な判定勝ち。「ずっと無理と言われていた(世間の)声が、いけるというふうに変わった」。もっとも、打ち合いに応じた場面でダウンを奪えず、その後は「全ての距離(での戦い)を身につける」と苦手とする近距離での戦い方を習得してきた。「自分の手札をたくさん増やした」と話していたとおり、アマ200戦以上をこなした技巧派の世界ランカーを退けた。

 プロ7戦目で初のサウスポー相手に“対左”の適性も示す勝利で、世界初挑戦への切符を手にした。「四天王」と表現するバンタム級日本人世界王者の一人、WBO王者の武居由樹(28=大橋)との対決にも大きく前進した。来年にも対戦が待たれる同じキック出身の“ライバル”は、9月に指名試合が控える。苦戦を予想する一方で「僕が勝っていけば必ずやる相手。時が来たら必ずやる」と武居戦の実現を確信している。まずは次戦でベルトをつかみ、世界王者として夢対決に備える。

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