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那須川天心「自分は全部狙うつもりでいる」判定勝利で世界初挑戦へ「凄いところに足を踏み入れている」

[ 2025年6月8日 21:50 ]

プロボクシング バンタム級ノンタイトル戦   WBC1位・WBA2位・WBO2位・IBF4位 那須川天心(帝拳)<10回戦>WBA6位 ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国) ( 2025年6月8日    東京・有明コロシアム )

<ダブル世界戦>勝利者インタビューに答える那須川(撮影・島崎忠彦)
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WBC世界バンタム級1位の那須川天心(26=帝拳)が世界前哨戦をクリアした。WBA世界同級6位のビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)に判定勝利の完勝。デビューから7連勝で11月に計画される世界初挑戦への“テストマッチ”で結果を出した。

 「スコアでいうとほぼ全ラウンド取っているけど、数字より中身」

“神童”は世界前哨戦で完勝したが納得していなかった。

 華やかな緑のガウンを身にまとって世界前哨戦のリングに上がった那須川。試合では、1Rから右ジャブがさえていた。右ジャブを使いながら強烈な左パンチやコンビネーションにつなげていた。試合が動いたのは4R。足を止めて打ち合う場面が増える中で、偶然のバッティングで左まぶた付近から流血した。5R以降も接近戦の中で、強烈なコンビネーションを打ち込んで会場を沸かす場面もあった。6Rにはしゃがんだ状態から昇竜拳のようなジャンピング左アッパーでファンを魅了した。

 7R終了後にはセコンドから「世界は絶対に無理だからな。練習の半分も出てないぞ!」と喝を入れられる場面もあった。その後もうまくパンチをまとめて有利に試合を展開して、10ラウンドを戦い抜いた。99ー91が2人、100ー90のフルマークが1人の判定3―0の完勝でテストマッチをクリアした。

 リング上では「世界から一歩下がった」と口にしたが、試合後の会見では「下がったというのは何で言ったんですかね」と苦笑い。「現状維持と思う。那須川天心である以上求められるモノ大きいし 突き詰めていって進んでいかないと。ボクシングに対しての見方をちょっと変えないといけない。2年ボクシングやって奥深さに取りつかれているところあるけど、きれいにやりすぎてるところはある」と説明した。

 バッティングは2回あったと明かした上で「ずっと血が目に入っているのはあって痛かった」と流血シーンを振り返った。

 メインのバンタム級2団体統一戦は、 WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M・T)がIBF同級王者・西田凌佑(28=六島)との無敗対決に勝ち、自身初の王座統一を成し遂げた。区切りとなる10度目の世界戦でWBC王座4度目の防衛にも成功。デビューから31連勝を飾った。

 しかし、天心は試合を見られてないという。「凄いところに足を踏み入れていると改めて思いました。全て勝てて自分がどうなってもいいというぐらい序盤から全力出さないと勝てないと思う。しっかり向き合って自分は全部狙うつもりでいる。どこになるか分からないけど一歩一歩進んでいくしかない」と世界初挑戦へ前を向いた。

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