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西田凌佑 中谷潤人の壁は厚く…右肩脱臼で6R終了後続行不可能 プロ初黒星でIBFのベルト失う

[ 2025年6月8日 21:10 ]

WBC&IBF世界バンタム級王座統一戦   IBF王者 西田凌佑(六島)<12回戦>WBC王者 中谷潤人(M.T) ( 2025年6月8日    東京・有明コロシアム )

<ダブル世界戦>2回、西田(撮影・島崎忠彦)
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 IBF世界バンタム級王者の西田凌佑(28=六島)はWBC同級王者・中谷潤人(27=M・T)との無敗対決に敗れた。6R終了後右肩脱臼で続行不可能。IBF王座2度目の防衛に失敗してベルトを失った。プロデビューからの連勝も10でストップした。

 圧倒的不利の下馬評を覆せなかった。注目の王座統一戦で西田は「ビッグバン」中谷の牙城を崩せず、苦いプロ初黒星となった。

 1Rから接近戦から相手の強烈なパンチを被弾。それでも西田も打ち返して、打ち合いの展開となった。2Rも相手の強烈なアッパーなどを被弾した。しかし3Rはカウンターで中谷の顔をとらえるパンチもあった。その後は、偶然なバッティングで右目を腫らせながらも果敢に打ちあった。

 しかし6R終了後、西田にアクシデントが襲った。6R終了後に右肩脱臼で陣営が続行不可能という判断で試合が終了した。ファンにお詫びした上でリングを降りた。ファンから健闘を称える大きな拍手が送られた。

 試合後に枝川会長が「3Rに右肩を脱臼していた」とケガの詳細を明かした。

 無敗同士とはいえ、30戦23KOの相手に対し、西田は10戦2KO。一撃必殺の魅力を持つハードパンチャーの中谷と違い、IBF王者はディフェンスでしのぎ、12ラウンドトータルでポイントを稼ぐボクシングであまたの強敵を破ってきた。究極の盾矛対決。スタイルの違いが世間の評価につながっていても、西田は全く外野の声に耳を貸さず、この一戦に懸けていた。

 「そういう(下馬評)のは全く気にしていないので。とにかく中谷選手に勝つことだけを考えて、先のことは一切考えていません」

 中谷をターゲットに定めてから消化したスパーリングは約200ラウンド。米国と英国から2階級上のフェザー、1階級上のスーパーバンタム級世界ランカーを招き、心と技を徹底的に磨いた。「2人に通用するどころか、西田が全ての面で上回っていた。これは凄いな、と」。相棒の武市晃輔トレーナーも驚愕した進化。練習するごとに少しずつ膨らんだ自信は、やがて勝利への確信へと変わったものの、白星は遠かった。

 ボクシング人生の全てを懸け、フォーカスして臨んだ大一番。「これだけやって勝てなかったら、もう無理」と枝川孝会長が打ち明けた戦いに敗れた今、西田が次に目指す先は――。最大の岐路を迎えた。

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