×

吉野修一郎、「木村アナの方がダメージが大きいのでは」 下馬評覆し中谷正義にKO勝利

[ 2022年11月1日 19:33 ]

<WBOアジアパシフィックライト級タイトルマッチ 吉野修一郎・中谷正義>勝利インタビューで名前を間違え深々と頭を下げる木村アナに笑顔で対応する吉野(撮影・島崎 忠彦)
Photo By スポニチ

 プロボクシングのWBOアジア・パシフィック・ライト級タイトルマッチ12回戦は1日、さいたまスーパーアリーナで行われ、王者・吉野修一郎(31=三迫)が元東洋太平洋同級王者で挑戦者の中谷正義(33=帝拳)を6回1分14秒KO勝ちした。で海外進出への最後の壁を乗り越えた。

 アジア3冠を誇る吉野にとって、元3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)や後に3団体統一王者となるオフィモ・ロペス(米国)と米国で対戦したキャリアを持つ中谷は「雲の上の存在」。今回はWBOアジア・パシフィック王座の3度目の防衛戦だったが、吉野自身は「練習の段階から防衛戦という感じではなく、チャレンジャーの気持ちだった」という。ボクシング専門サイトが実施したファンによる勝敗予想では、中谷勝利が優勢だったが、それが逆に闘志を奮い立たせた。

 「燃えましたね。この試合勝って、みんなにどうですか?って言いたいなと。言葉は悪いけど、見たか!って感じですね」

 中谷の強さを認めるからこそ、椎野大輝トレーナーと準備し、戦術を練ってきた。「1ラウンドは完全に様子見でしたね。中途半端なパンチは打たないことを徹底した。大振りせず、しっかりカウンターを狙って芯に当たれば倒せると思っていた」と振り返った。

 長身でリーチの長い中谷に左ジャブ、右ストレート、右アッパーを浴びる場面もあったが、「効いたパンチはなかった。思ってよりも効かなかったですね」とケロリ。「(勝利インタビューでコールを間違えた)木村アナウンサーの方がダメージが大きいんじゃないですか」と笑った。

 念願の海外進出へ最後で最大の壁を突破。三迫ジムの三迫高志会長は「期待を越える結果を出してくれた」と絶賛し、「次は私の仕事。ハードな道だけど、大きな舞台を用意してあげた」と約束した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月1日のニュース