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吉野修一郎“ラスボス”中谷正義にTKO勝ち「自信を持って世界に行けます」

[ 2022年11月1日 18:28 ]

<WBOアジアパシフィックライト級 吉野・中谷>6回、中谷をマットに沈める吉野(撮影・白鳥 佳樹)
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 プロボクシングのWBOアジア・パシフィック・ライト級タイトルマッチ12回戦は1日、さいたまスーパーアリーナで行われ、王者・吉野修一郎(31=三迫)が元東洋太平洋同級王者で挑戦者の中谷正義(33=帝拳)を6回1分14秒KO勝ち。プロデビューから16連勝で海外進出への“関門”を突破した。

 序盤は中谷が長いリーチを生かして繰り出す左ジャブと多彩なコンビネーションに苦しんだが、吉野は頭を下げてプレスをかけ、チャンスをつくる。5回にコーナーに追い込み、終了間際に右フックでダウンを奪う。ここはゴングに救われた中谷だが、両者足を止めての打ち合いとなった6回、吉野がまたも右フックでダウンを奪う。何とか立ち上がった中谷だが、陣営が棄権を申し入れ、吉野のTKO勝利となった。

 WBOアジア・パシフィック王座に加え、東洋太平洋王座も保持し、返上した日本王座と合わせ、アジア3冠を誇った吉野と、元3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)や後に3団体統一王者となるオフィモ・ロペス(米国)と米国で対戦したキャリアを持つ中谷。ライト級国内最強を決める一戦は、世界戦線への生き残りをかけたサバイバルマッチ。「雲の上の存在。ラスボス的な存在だった」という中谷を倒し、国内最強を証明した吉野は「自信を持って世界に行けます」と高らかに宣言した。

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