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田中恒成がWBOアジア王座挑戦へ計量パス「この舞台は俺に似合わない。差を見せつける」

[ 2022年6月28日 15:09 ]

計量をクリアした橋詰(左)と田中
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦(29日、後楽園ホール)の前日計量が28日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、初防衛を目指す王者・橋詰将義(28=角海老宝石)はリミットの52・1キロ、挑戦者の元世界3階級制覇王者・田中恒成(27=畑中)は100キロ軽い52・0キロでともに一発パスした。

 元WBOミニマム、ライトフライ、フライ級王者の田中は20年大みそかにWBOスーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)に敗れて4階級制覇に失敗後、昨年12月に元日本王者の石田匠(井岡)に2―1の判定勝ちしており、今回が再起2戦目。後楽園ホール登場は14年10月以来、約7年8カ月ぶりだが「ここで試合をしてちゃダメだと思う。この舞台は俺に似合わない。それをリングの上で結果として表したいと思う。KOします」と強気に言い放った。王者・橋詰についても「世界王者になりたい人間と必ずなる選手は違う。その差を実力でも気持ちでも明らかに見せつけようと思う。明日の試合を世界戦への最終ステップにするつもりです」と4階級制覇再挑戦への“踏み台”と強調した。

 一方の橋詰は21年3月に井岡ジムから角海老宝石ジムへ移籍し、今年2月に古谷昭男(六島)との王座決定戦に判定勝ちしてWBOアジア・パシフィック、東洋太平洋のスーパーフライ級2冠を獲得。初防衛戦が元世界王者となったが、「チャンスやなと思った。(田中は)世界ランキングも1桁に入っているし、3階級制覇した実力ある選手なので、しっかり初防衛すれば僕自身の評価がもっと上がる試合と思う」とモチベーションは最高潮だ。「防衛してこそ王者と思ってボクシングをやってきている。僕が持っているベルトに、向こうが挑戦する試合。(田中は世界戦から地域タイトル戦へ)ランクを1つ下げてきたと思っているだろうし、なめんなよという感じです」と現王者のプライドをにじませた。

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2022年6月28日のニュース