王者・井岡一翔が8回TKO勝ち 田中恒成の世界最速4階級制覇を阻止 史上最高の日本人対決制す

[ 2020年12月31日 18:35 ]

<WBOスーパーフライ級井岡一翔×田中恒成>5R、左フックで田中(右)からダウンを奪う井岡(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は31日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者・井岡一翔(31=Ambition)が挑戦者で同級1位・田中恒成(25=畑中)に8回TKO勝ちし、田中の世界最速プロ16戦目での4階級制覇を阻止した。田中はプロ初黒星。

 井岡は「格の違いを見せるといってきて、男として口だけで終わるわけにはいかない。結果を出せてよかった」と話す一方、田中に対しても「田中選手はこれからボクシング界を引っ張ってくれると思う。そういう選手と拳を交えることができていい経験になった」と敬意も口にした。

 井岡は第5ラウンド終了間際に左フックでダウンを奪い、第6ラウンドにも左フックで2度目のダウンを奪い、8回にレフリーが間に入った。

 井岡は昨年6月に日本人男子初の4階級制覇を達成。大みそかには初防衛にも成功している。世界最速タイのプロ12戦目で3階級制覇した田中との大みそか決戦は「史上最高の日本人対決」として注目を集めていたが、「格の違い、レベルの違いをみせたい」と言い続けてきた通り、自身こそが唯一無二の存在であることを証明してみせた。

 3年連続9度目の大みそかのリング。コロナ禍で試合が決まらず、1年ぶりの試合となったが、この期間は自分自身と向き合い、基礎トレーニングに時間を多く割いた。単に筋肉量を増やすのではなく、身体の感覚を呼び覚まし、ボクシングの動きにつなげることを意識し、ピラティスも取り入れた。前日計量で対面した田中に「上体が分厚い」と言わせるなど万全の状態で決戦に臨み、結果を出した。

 最強挑戦者を下し、もはや国内に敵はいない。今後はWBC王者ファンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)やWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(帝拳/ニカラグア)ら他団体王者との統一戦を目指す。

 ◇井岡 一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日生まれ、堺市出身の31歳。大阪・興国高では6冠を達成。09年4月にプロデビュー。11年2月にWBC世界ミニマム級王座を獲得し、平成生まれで初の世界王者に。12年12月にWBA世界ライトフライ級王座、15年4月にWBA世界フライ級王座を獲得。17年末に引退を発表したが、翌年に現役復帰し、19年6月にはWBO世界スーパーフライ級王座を獲得して日本人男子初の4階級制覇を達成した。身長1メートル64・8。右ボクサーファイター。

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