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京口防衛戦中止 国内ボクシング界とコロナ 7月12日に無観客で再開、大阪と東京で集団感染も

[ 2020年11月2日 16:54 ]

<WBA世界ライト・フライ級タイトルマッチ>前日計量をクリアした京口紘人だったが…(撮影・亀井 直樹)
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 日本ボクシングコミッション(JBC)は2日、大阪市内のホテルで会見し、3日に大阪市のインテックス大阪で開催予定のWBAライトフライ級スーパー王者の京口紘人(26=ワタナベ)と同級10位のタノンサック・シムシー(20=タイ)のタイトルマッチが中止になったと発表した。京口と50代男性のチーフセコンドがPCR検査で陽性判定を受けたため。京口の3度目の防衛戦でもあった今回の一戦は、新型コロナウイルスの感染拡大後、男子で国内初開催の世界戦として注目されていた。

 国内のプロボクシング興行は2月27日を最後に自粛が続いていたが、政府による緊急事態宣言解除後に再開に向けて動きだし、7月12日にまずは無観客で再開した。

 日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は新型コロナウイルス対策連絡協議会を設置。興行再開に向けてガイドラインを策定。出場選手とチーフセコンドに試合前日の検査や検査後の分離措置(指定ホテルへの宿泊)を義務づけなどを盛り込み、感染予防を徹底してきた。10月13日に行われた興行前日の検査で出場予定だった選手1人とチーフセコンドの陽性が判明。これが試合前検査で感染が発覚した初めての例だった。この時は当該選手の出場する試合は中止となったが、興行は開催された。

 JPBA加盟ジムでは4月下旬に愛知県内で所属プロ選手2人、トレーナー2人の計4人の感染が判明したのが最初で、その後、7月上旬に東京都内のジムでプロ選手1人が感染。7月下旬に大阪、8月下旬には東京都内で集団感染とみられる事例も発生している。

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2020年11月2日のニュース