【浜田剛史の目】岩佐亮佑 今までの経験生かし体で押し込む戦い方に徹した

[ 2019年12月9日 08:47 ]

IBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦   同級1位 岩佐亮佑 11回TKO 同級3位 マーロン・タバレス ( 2019年12月7日    米ニューヨーク・バークレイズセンター )

浜田剛史氏
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 一進一退の攻防が続いたように実力的には拮抗(きっこう)していたが、岩佐は運も味方につけた。3回のダウンは確かにバッティングもあったようだが、あれで相手に傾きかけていた流れを引き戻したし、勢いも出た。

 身長で上回る岩佐はリーチを生かす戦い方もできた。だが、普通に足を使う戦い方だと、左のロングをもらう可能性があり、体で押し込むボクシングに徹したのだろう。タパレスは山中慎介のスパーリングパートナーをしていたので以前から見ているが、しっかり振ってくるし、接近戦も強い。そんなタパレスがくっつかれて嫌がる場面もあった。岩佐が試合の中で肌で感じて、戦い方を選択した。その判断が勝利を呼び込んだ。

 最後の左は、狙ったというよりは流れの中で自然に出たパンチ。相手のジャブの打ち終わりに体が反応した感じだ。15年6月のハスキンス(英国)戦では同じような場面でカウンターをもらって敗れているし、今まで苦い経験をしてきたことが実を結んだということだろう。 (元WBC世界スーパーライト級王者)

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