協栄ジム・金平会長が休会届提出 活動休止に「断腸の思い」も…運営会社との訴訟も視野
国内最多13人の世界王者を輩出した協栄ボクシングジムの金平桂一郎会長(54)が9日、東日本ボクシング協会に休会届を提出し、受理された。同日付で同ジムのプロ活動は休止となり、22日の全日本新人王決勝戦に出場する亀田京之介(21)、竹原毅(24)らプロ選手は移籍など早急な対応を迫られることになる。
金平会長は「この度はお騒がせしてまことに申し訳なく思っています。選手、ファンの皆さまにはご心配お掛けしました。私の責任です」と謝罪した。
代理人を務める太田貴裕弁護士によると、平成26年9月に金平会長と現在の運営会社が業務委託契約を結び、会長職と経営を役割分担してきたが、11月27日付で先方の代理人から契約解除が通告されたという。今後は「訴訟も視野に入れている」とした。
金平会長は現在はジム内に立ち入ることができない状況であると主張し、試合を2週間前に控える選手もいる中での休会について、「ぎりぎりまで引っ張るよりは早めのタイミングで休会した方が選手に支障が少ないと思った」と説明。今後については「円滑な移籍、円滑な試合活動が出来るように手助けはしていきたい」とした。
父・正紀氏からジムを興して60年、父からジムを引き継いで20年。13人もの世界王者を輩出したジムを一旦閉じることに「断腸の思い」と語り、ジム再開については「もちろん、そのつもりはある。再開の意思がなければ退会している。できるだけ早く新生協栄ジムを立ち上げたい」と話した。
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