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谷口将隆、初世界戦で奪取ならず 山中竜也破った王者に判定負け

[ 2019年2月26日 21:51 ]

<WBOミニマム級 サルダール・谷口>サルダールに敗れてリングを後にする谷口(撮影・白鳥 佳樹)
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 ボクシングのWBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は26日、東京・後楽園ホールで行われ、挑戦者で同級2位の谷口将隆(25=ワタナベ)は王者ビック・サルダール(28=フィリピン)に3―0判定で敗れた。昨年7月に山中竜也(真正)から王座を奪取したサルダールは初防衛。

 序盤の3回、様子を見ていた王者が手数を増やす。対する谷口は相手の強打を警戒しながら試合を進めた。陣営が「ギアチェンジ!」と送り出した6回、そして7回に谷口は距離を縮めて左ボディーを打ち込み、効果的な攻めを見せた。

 だが、谷口の動きを読み始めた王者は、長いリーチで間合いを取りはじめ効果的なパンチを繰り出す「巧いボクシング」を展開。終盤に接近戦を仕掛けたい谷口だったが、間合いを詰めて猛攻を仕掛けることができなかった。

 ジャッジ3人の採点は118―110が1人、117―111が2人だった。

 谷口はプロ3年目、14戦目での世界初挑戦。決して遅い挑戦ではないが、大学時代からのライバルで同期入門の京口紘人(25)は国内最速の1年3カ月、プロ8戦目で世界王者となり、昨年大みそかには2階級制覇も達成している。一方の谷口は17年4月に日本王座、同11月に東洋太平洋タイトルに挑戦も失敗。そして今回も大きなチャンスを生かせなかった。

 昨年4月にはスパーリング中に利き手の左手CM関節(手の甲の根元の関節)を脱臼する不運にも見舞われた。それを克服し、同11月の復帰戦でWBOアジアパシフィック王座を獲得。京口らに続くワタナベジムの男子で5人目の世界王者を目指したが、無念の結果に終わった。

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