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谷口、世界獲りへ「もう一歩の勇気」 初舞台でも自然体で挑む

[ 2019年2月26日 05:30 ]

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ   (王者)ビック・サルダール《12回戦》(同級2位)谷口 将隆 ( 2019年2月26日    後楽園ホール )

計量後にチャンピオンのビック・サルダール(右)とファイティングポーズを決める谷口将隆(撮影・荻原 浩人)
Photo By スポニチ

 調印式と前日計量が25日に行われ、世界初挑戦の谷口はリミットより100グラム軽い47・5キロでパス。経口補水液を口に含むと「生き返りました。第1関門はクリアしたので、サルダールを倒して世界王者になります」と抱負を口にした。

 囲み取材中もペットボトルを手にゆっくり水分補給。過去には計量直後にコーラをがぶ飲みして失敗した経験もあるが、今では摂取する時間や量も計算してリカバリーしている。食事はおかゆ、うどん、おにぎり。減量中は玄米だったが、「今日は白米が食べられる」と笑った。空いた時間には「部屋の掃除をします。洗濯もかな」と自然体だ。

 昨年7月に山中竜也から王座を奪ったサルダールの強さを認めた上で「崩しどころがないかといえば、そうではない」と言い切る。リーチが長く、強打の王者対策は十分に練ってきた。「もう一歩の踏み込み、もう一歩の勇気。そこが鍵になる」。タイトル戦での2度の敗戦、左拳の故障…苦難を乗り越えた谷口は、最大の敵が自分自身だと知っている。

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2019年2月26日のニュース