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尚弥いとこ・井上浩樹、強行出場で日本王座挑戦権も…KO逃し涙「プロ失格」

[ 2018年10月12日 22:37 ]

大苦戦の判定勝ちに井上浩樹はガックリ(撮影・中出 健太郎)
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 プロボクシングのチャンピオンカーニバル挑戦者決定戦が12日、東京・後楽園ホールで行われ、スーパーライト級は同級1位の井上浩樹(26=大橋)が同級2位マーカス・スミス(33=平仲BS)を判定3―0で下し、日本王者への挑戦権を獲得した。

 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25=大橋)、元OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者・井上拓真(22=大橋)兄弟のいとこ。6回に左ストレートでダウンを奪ったものの、KO勝利を逃し、試合後は「楽しみにして来てくれた人たちをガッカリさせて申し訳ない」と涙した。

 実は右肘の腱鞘(けんしょう)炎、左足裏の筋膜炎と故障を抱えており、満足な練習が出来ない状況が続き、直前まで棄権するかどうか悩んだという。そんな状況での勝利に大橋会長は「去年の9月からスパーリングをできたのが4、5回だけ。よくやったよ。尚弥の試合も感動したけど、きょうの試合も感動した」と井上尚の衝撃の“70秒KO劇”を引き合いに出し、井上浩の頑張りを称えた。

 それでも本人は「言い訳にはしたくない。プロ失格」と反省。「何とか生き残れたので」と細川バレンタイン(37=角海老宝石)とチャンピオンカーニバルに視線を向けていた。

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2018年10月12日のニュース