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ユータ松尾、天国の高橋会長に捧げる勝利「会長の前で…」

[ 2018年10月12日 22:28 ]

日本スーパーフライ級王者への挑戦権を獲得した松尾は故・高橋美徳氏の遺影を手に笑顔(撮影・中出 健太郎)
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 ボクシングのチャンピオンカーニバル挑戦者決定戦が12日、東京・後楽園ホールで行われ、スーパーフライ級は同級1位のユータ松尾(29=ワールドスポーツ)が同級2位レイ・オライス(34=FLARE山上)に5回1分15秒KO勝ちし、日本王者への挑戦権を獲得した。松尾は19戦15勝(8KO)3敗1分け、5月にトレーナーから10年ぶりに現役復帰したオライスは40戦20勝(5KO)18敗2分け。

 オライスのジャブとボディー、アッパーに苦しんでいた松尾は3回からフックを当てて優位に立ち、4回にフックとボディーで2度ダウンを奪った。このラウンド後半は立ち上がったオライスの猛反撃に劣勢となったが、5回に右ストレートを決めるとオライスが膝からキャンバスへ落ち、セコンドがタオルを投入してKO勝ちが決まった。

 松尾は4回後半に受けたオライスの左アッパーを「一番いいパンチをもらった。効きました」と苦笑いで振り返った。昨年3月に閉鎖された国際ジムから12年にプロデビュー。閉鎖前にワールドスポーツジムへ移籍したが、同年2月の黒田雅之(川崎新田)との日本フライ級暫定王座決定戦に敗れ、階級を上げて2度目の日本王座挑戦のチャンスをつかんだ。試合後は今年5月に亡くなった高橋美徳・元国際ジム会長(享年79、元東洋ウエルター級王者)の遺影を手に、「高橋会長の前でチャンピオンカーニバルの挑戦権を獲れてうれしい」と話した。

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2018年10月12日のニュース