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清水 失神右フック!プロ2戦2KО「(王者まで)いっちゃうかも」

[ 2016年12月31日 05:30 ]

8回戦   ○清水聡 3回1分9秒KО カルロ・デメシーリョ● ( 2016年12月30日    有明コロシアム )

2回、デメシーリョに右を放つ清水
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 ロンドン五輪バンタム級銅メダリストの清水がプロ2戦目で戦りつのKO勝利を飾った。3回、コーナーに詰めて連打を浴びせると、劣勢を挽回しようと大振りのパンチを出してきたフィリピン国内ランカーに右フック一閃(いっせん)。プロ初ダウンの相手はいったんロープをつかんでこらえていたが、直後に失神し、しばらく起き上がれなかった。「顎の先端を捉えた。長いラウンドをやりたかったけど、会場が盛り上がったので」。10カウント後は相手の状態を気遣う余裕まで見せた。

 9月4日のプロデビュー戦に続く連続KO勝利だが、手応えは数段上。前回はプロテスト合格から37日後のデビューで「準備期間がなかった」と半ば“ぶっつけ本番”だった。3カ月以上の試合間隔となった今回は野木丈司トレーナーとともに階段ダッシュなどで下半身強化に着手しレベルアップした。

 アマチュア時代から一緒に戦ってきた村田とプロでは初の“共闘”。一緒に世界王者になるという目標に向け、30歳のルーキーにとって17年は勝負の年となる。「いい感じなので(王者まで)いっちゃうかも。でも調子に乗っちゃいけないか」。そう言って周囲を笑わせたが、清水の視界には確かに世界が見えている。

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2016年12月31日のニュース