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井岡 返り討ちKOだ!「明白にレベルの差を見せたい」

[ 2015年12月30日 05:30 ]

予備検診を受ける井岡一翔(左)、検診の様子を見つめる挑戦者のレベコ(中)

WBA世界フライ級タイトルマッチ 王者・井岡一翔 12回戦 同級2位・フアンカルロス・レベコ

(12月31日 エディオンアリーナ大阪)
 ダブル世界戦の予備検診が29日、大阪市内で行われ、出場4選手すべて異常なしと診断された。前王者フアンカルロス・レベコ(32=アルゼンチン)との再戦に臨む井岡一翔(26=井岡)はあらためてKOを宣言。約2時間の最終調整で、30日の前日計量に備えた。

 4月に3階級制覇を達成した井岡は再戦での完全決着を約束した。「厳しい試合になると思うけど、明白にレベルの差を見せたい。できればKO勝ちしたい」。前回は多彩な左で押してくるレベコに対して、正確無比なパンチの質の高さで完全に上回ったものの、ジャッジが示した結果は小差の2―0だった。至上命令の勝利をつかんだものの、その内容には満足できなかった。

 8カ月前に対戦したばかりで検診結果に大きな変化はない。実際にリングで拳を交えた生のデータがあるだけに久しぶりの対面にも、井岡は「特に印象はない」と素っ気なかった。だが、内面には闘志がたぎる。試合直後からV2戦でのリマッチを想定して練習を積んだ。11月半ばの和歌山・白浜合宿前からスパーリングを開始し、その数は過去最多の200ラウンドに及んだ。

 ポスターにも“KO宣言”の言葉が盛り込まれた再戦。5ラウンドのサンドバッグ打ちなど2時間の最終調整で体重はリミット(50・8キロ)まで残り200グラム。本人も「あとは自分を信じて戦うだけ」。井岡の頭の中には前王者を圧倒するイメージしかない。

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2015年12月30日のニュース