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新春2日にUFC195 聖地でローラーVSコンディット

[ 2015年12月30日 15:14 ]

UFC195で2度目の防衛戦に臨むローラー(c) Zuffa, LLC / GettyImages
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 総合格闘技のUFC195は新年1月2日、聖地ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われる。メーンイベントではウエルター級王者ロビー・ローラー(33=米国)が、元暫定王者カーロス・コンディット(31=米国)を相手に2度目の防衛戦を行う。苦難を乗り越え、王座にたどり着いたローラーの軌跡とは。

 ローラーの苦難は26勝10敗という戦績にも表れている。2002年に20歳でUFCデビューを果たすも、2年半後に4勝3敗の戦績で契約解除され、その後はマイナー団体を渡り歩いた。

 11年には世界NO・2団体のストライクフォースで王座に挑戦する機会を得たが、柔術王者ホナウド・ジャカレイに一本負けして戴冠ならず。だが、PRIDEで活躍した“ショーグン”ことマウリシオ・フアの兄で“ニンジャ”の異名を取るムリーロら強豪を相手にKO勝ちを収め、13年2月、8年4カ月ぶりに“世界一強い男を決める場所”UFCに戻ってきた。

 UFC復帰戦ではタイトル挑戦経験もあるジョシュ・コスチェックを1ラウンドTKOし、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを獲得するなど3連勝し、ジョニー・ヘンドリックスとのウエルター級タイトルマッチに臨んだ。最終5ラウンドでヘンドリックスにタックルで倒される不覚を取り、判定の結果、紙一重の差で王座戴冠を逃した。14年12月に挑んだ王者ヘンドリックスとの再戦では、一進一退の大激戦が繰り広げられ2―1のスプリット判定でローラーが悲願の王座を奪取している。

 それから7カ月後の15年7月には初防衛戦に挑んだ。過去に破ったローリー・マクドナルドと再び対戦したローラーはマクドナルドの打撃を受けて上唇に深い切り傷を負うなど追い込まれるが、最終5ラウンドにマクドナルドの顔面にパンチをたたき込み、鼻骨を粉砕してTKO勝ち、初防衛に成功した。

 ローラーに、今回挑戦するのは元暫定王者のコンディット。これまで“コリアン・スタンガン”キム・ドンヒョン、“英国の凶拳”ダン・ハーディー、ローリーらをKOしており、強烈なパンチとキックを持つ。15回のKO勝ちに加えてサブミッション勝利も13度ある文字通りのオールラウンダー。12年11月に対決した正王者GSPとの王座統一戦では敗れたものの、GSPにハイキックをたたき込んでグラつかせるシーンもあった。ローラーにとって非常に危険な相手となる。この試合の模様は日本時間1月3日正午からWOWOWで生放送される。

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