プロ野球選手はケガしないで! 健康に試合に出場することの尊さ

[ 2026年5月5日 08:00 ]

2日のファーム・リーグ広島戦で実戦復帰した巨人・リチャード
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 小学生の頃、プロ野球選手がケガをしたニュースをよく目にした。骨折、肉離れ、じん帯損傷…。重大さが明確に分からなくても、「なんか、よくわかんないけど大変そうだなあ~」、ぐらいに思っていたのは覚えている。

 その頃の自分を叱ってやりたい。アスリートがケガをして、競技ができなくなることが、どれだけつらいことか。この数カ月でその辛さを身に染みて感じた。巨人・リチャードは、開幕前のオープン戦で死球を受け、左手の一部分に骨折を負ってリハビリを余儀なくされた。開幕から不動の「3番・遊撃」だった泉口は、4月21日に長野での中日戦前の練習中に打球が顔面に直撃し、脳振とうなどの診断を受けて離脱した。

 2人とも実戦復帰やフリー打撃再開の際に、共通して言った言葉は「改めて、野球ができる喜びを感じました」。2人にとって好きで始めた野球は、もはや職業だ。“業務復帰”できたのは、自身のチーム内での存在意義を感じる瞬間であったのだろうと想像する。

 年始の取材で、多くの選手が「1年間、ケガをせずに過ごしたい」と目標を言うのをよく聞く。スポーツ新聞記者の立場としては、「もう少し威勢の良いことを言ってほしい…」と思うところではあるが、その目標が真理であることは分かっている。成績の善しあしはあれど1年間、健康で試合に出続けることこそ、プロ野球選手にとっての「最低目標」だろう。

 大人になった今でさえ、ケガした選手には「なんだか、大変そうだな~」と感じるのは変わらない。プロ野球の舞台でそういった経験をしたことのない自分が、選手の気持ちが分かるふりをするなんて失礼だ、と思うからだ。試合の度に全力プレーをしている選手と、ケガは隣り合わせである。だからこそ、どんな選手だって健康に1年間を過ごしてほしいと思う。アスリートでも、そうでなくても、健康は何よりも尊い。(記者コラム・田中 健人)

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