ヤクルト・丸山和 史上73人目サイクルで16点大勝「不思議な感じ」 球団では塩見以来8人目

[ 2026年5月2日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト16―5DeNA ( 2026年5月1日    神宮 )

<ヤ・D>7回、丸山和が二塁打を放ちサイクル安打を達成(撮影・篠原岳夫)
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 ヤクルトの丸山和郁外野手(26)が1日、DeNA戦でサイクル安打を達成した。昨年8月19日の巨人・丸以来で、プロ野球史上73人目(78度目)。2回に右前打、4回に右中間三塁打、5回に右越え本塁打と重ね、7回に左翼二塁打で決めた。8回にも右前打して自身初の1試合5安打で、いずれも今季最多の20安打、16得点の大勝にけん引。首位阪神に再びゲーム差なしに迫った。

 悠々と二塁に到達し、両手を天に突き上げた。サイクル安打を達成した丸山和は「不思議な感じでしたね。実感がなかったというか、勝手にポーズ出ちゃいました」と笑った。

 5回の右越え2号ソロで王手をかけた。ベンチでは「二塁打を狙え」。右翼スタンドからも「サイクル狙え丸山」の声が飛んだ。「ドキドキしていた。そんなことあるのかなと思いながら」向かった7回1死の第5打席で、マルセリーノのスライダーを逆らわず左翼への二塁打で達成。史上73人目(78度目)、球団では21年の塩見以来8人目の快挙だ。人生でも初という記録に「簡単に打てるもんじゃないよなと思っていた」と振り返った。

 身体能力が武器の26歳。その基礎をつくったのが地元の群馬県倉渕村(現高崎市)だ。豊かな自然の中で川遊びや木登りで遊んだ。中学時代は榛名山の麓にある倉渕中まで、自宅から約7キロを自転車で毎日1時間かけて通学した。「帰りは上り。練習後、家まで休憩しながら帰ったら4時間かかったこともあった」。普段の生活で、強い足腰が身に付いた。野球部では左投げでは珍しい捕手や遊撃手を任されるほど、能力の高さが際立った。

 8回にも右前打し、長岡が2軍調整となった中で、今季初の1番起用に応える自身初の1試合5安打。2番岩田も5安打し、1、2番で計10安打と塁上を駆け続けた。お立ち台では「(4月)19日にパパになりました」とファンへ向けてうれしい報告も口にした。「アピールしなければいけない立場。一打席一打席が勝負。こうして結果が出たのはうれしい」。試合前まで5年間通算で三塁打1本、本塁打2本だった男が、自覚十分に視線を前へ向けた。(小野寺 大)

 《72年ぶり同一カード開幕6連勝》丸山和のサイクル安打は、球団では国鉄時代の59年町田行彦、76年若松勉、90年池山隆寛、92年ハウエル、03年稲葉篤紀、18年山田、21年塩見に次いで8人目となった。また、丸山和はこの日を含めても通算で三塁打は2本、本塁打は3本しかなく、三塁打、本塁打がともに通算3本以下でサイクル安打達成は史上初となった。

 ヤクルトはDeNAに今季6戦全勝。同一カードで引き分けを挟まず開幕6連勝は、球団では54年の洋松戦以来、72年ぶり。

 ◇丸山 和郁(まるやま・かずや)1999年(平11)7月18日生まれ、群馬県出身の26歳。前橋育英では2年夏から3季連続甲子園出場。明大では4年時に主将。21年ドラフト2位でヤクルト入団。22年3月25日の阪神戦でプロ初出場。1メートル74、80キロ。左投げ左打ち。

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