阪神・佐藤輝明 7号含む3安打2打点で4月「月間3冠」決めた 金本知憲以来球団17年ぶり快挙

[ 2026年5月1日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神10―2ヤクルト ( 2026年4月30日    神宮 )

<ヤ・神(6)>7回、佐藤輝は7号ソロを放つ(投手・高梨)(撮影・須田 麻祐子)  
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 阪神は30日のヤクルト戦(神宮)に今季最多16安打10得点で大勝し、首位を堅持した。4番・佐藤輝明内野手(27)が、リーグトップタイ7号ソロを含む3安打2打点で打率・376、7本塁打、25打点とし、シーズンの打撃主要3部門でトップに立った。4月23試合でも打率・376、7本塁打、23打点をマークし、球団では09年金本知憲、生え抜きに限れば03年今岡誠以来の「月間3冠」を決めた。1日巨人戦からはキャリアハイの月間打率・290を誇る5月戦線に突入。独走態勢を築くべく、不動の4番が進撃を続ける。

 右翼・丸山和は一歩も動かなかった。闇夜にパラつく小雨を切り裂き、白球は右翼スタンドへ吸い込まれた。6―2の7回1死。佐藤輝が、3試合ぶりの7号ソロを放った。

 「(本塁打は)良かったですね。(3冠王は)いい状態をキープできればな、と思う」

 状態は上々だ。初回1死一、二塁では大山の先制2点二塁打に直結する遊撃内野安打。9―2の8回1死一、二塁でもダメ押し中前適時打を放った。3安打2打点を積み上げ、打率・376、7本塁打、25打点とし、ついに打撃3冠部門トップに躍り出た。特に「4月」は大暴れだった。月間23打点と同32安打はいずれもキャリアハイで、09年金本以来、球団17年ぶりの「月間3冠」の勲章を手にした。4番の打棒が止まらない。

 つなぎもできる。好機に強い。そして何より、一発がある――。堂々の“トリプルクラウン”は当然の結果だ。今シーズンの佐藤輝は、もはや無敵と言っていい。前日29日は4打席4三振も、きっちりと修正。開幕からここまで2試合連続無安打がなく、好不調の波も極めて小さい。1日巨人戦(甲子園)からは月間打率・290を誇る得意の5月戦線に突入。好相性の1カ月を前に、最高のはずみをつけた形だ。

 「いい準備ができていると思うので、続けていきたいと思う」

 昨季は40本塁打&102打点で2冠王に君臨。セ界のマークが厳しくなることも予想される今季は、さまざまな面で打撃フォームに手を加えた――と思いきや、基本は「今までの継続」という。

 下半身から先に回り、上半身へとつながって、最後にバットを持つ手が出てくる理想のスイングを追求し続ける27歳。数年にわたる鍛錬が習熟につながり、技術力は格段に向上した。今春にはWBCにも出場し、ドジャース・大谷翔平をはじめとするメジャー軍団とも共闘。さまざまな経験値や刺激を得たこともプラスとなり、目の前の結果に一喜一憂することも減った。チームの貯金は今季最多タイの8。停滞を知らない主砲が、虎を高みへと押し上げている。

 肌寒さが残る神宮の夜に描いた放物線。次は超満員の聖地での、伝統の一戦で――。上昇気流に乗る背番号8が、虎党に宿敵撃破のアーチを届ける。 (八木 勇磨)

 ○…佐藤輝(神)が4月の月間打率、本塁打、打点の打撃主要3部門でトップ。阪神選手の月間3冠は、09年4月の金本知憲以来17年ぶり。球団生え抜き選手では03年7月の今岡誠以来23年ぶりとなった。

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