DeNA・篠木 プロ2年目で待望初勝利 「おりゃあ!」魂込めた初先発6回2失点

[ 2026年5月1日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA6―2中日 ( 2026年4月30日    バンテリンD )

<中・D>プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に相川監督(左)と笑顔の篠木(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 DeNAの2年目・篠木健太郎投手(23)が30日、中日戦でプロ初先発初勝利を挙げた。6回3安打2失点、6奪三振の好投でチームを6―2の勝利に導き、勝率5割復帰に貢献。新人だった昨年は中継ぎで3試合の登板に終わった24年ドラフト2位右腕が、待望の白星をつかんだ。

 魂の投球だった。闘志をむき出しにして打者に向かっていくのが篠木のスタイル。自らを鼓舞するかのように「おりゃあ!」と雄叫びを上げ、拳を握り、グラブを叩く。初回からアクセル全開で直球は最速153キロを計測。「自分を信じ切る」とのテーマを貫いて念願のプロ初勝利を手にし「凄くうれしい」と白い歯を見せた。

 法大では最速157キロ右腕として注目を集め、プロ入り。だが1年目に厳しい現実を突きつけられた。デビュー2戦目の4月4日の広島戦で1安打、3四死球の乱調で1/3回で4失点。翌日に出場選手登録を抹消された。調子が上がらない中で2軍戦の登板日には地元・群馬から両親が応援に駆けつけてくれたが、6月に「ファームの時は来ないで」と伝えた。「こんな姿ばかりを見せていたらダメだ…」。1軍で活躍する姿を見せないと恩返しにはならない。心苦しかったが、自分なりの決意を示した。

 初勝利後のヒーローインタビューでは、スタンドで見守ってくれた両親に向けて感謝の気持ちを伝えた。「お父さん、お母さん、いつもありがとう。初勝利を見ていただけて良かったです」。見せたい姿を見てもらえたことが何よりもうれしかった。

 親元を離れ、千葉の強豪・木更津総合に進学。3年夏の甲子園大会がコロナ禍で中止となり、県独自大会の優勝で高校野球を終えた。五島卓道監督から「甲子園という目標に向かってここまで努力したプロセスは何一つ変わらない。それが一番大切なこと」と言葉をかけられた。教え子の初勝利に同監督は「悔し思いをした世代だったので、プロで結果を出してくれてうれしい」と目尻を下げた。

 中日・高橋宏、オリックス・山下ら逸材ぞろいの02年生まれ。また一人、大きな可能性を感じるホープが大きな一歩目をしるした。(重光 晋太郎)

 ◇篠木 健太郎(しのぎ・けんたろう)2002年(平14)5月7日生まれ、群馬県出身の23歳。木更津総合では1年夏に甲子園出場。法大では3年春に東京六大学リーグ防御率1位の0.68。リーグ通算14勝。2、4年時には大学日本代表に選出された。24年ドラフト2位でDeNA入団。昨季4月2日の阪神戦で救援として初登板。1メートル77、80キロ。右投げ左打ち。

「DeNA」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年5月1日のニュース