ソフトバンク・中村晃 ここぞで頼りになるプロ19年間で磨き続ける打撃技術 “いぶし銀”決勝打

[ 2026年4月29日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―1オリックス ( 2026年4月28日    京セラD大阪 )

<オ・ソ(4)>8回、勝ち越し適時打を放つ代打・中村晃(投手・椋木)(撮影・中辻 颯太)
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 2位・ソフトバンクは28日、首位・オリックスに7―1で逆転勝ちした。1―1の8回に代打で登場した中村晃内野手(36)が決勝打。外角フォークをしぶとく左前に落とした。ベテランのいぶし銀の一打で打線は活気づき、6試合ぶりの2桁安打(12)で快勝した。チームは5カードぶりの初戦白星を挙げて、オリックスとのゲーム差を1・5に縮めた。

 思いを乗せた打球が遊撃手の頭を越えていく。1―1の8回1死一、三塁で代打・中村晃がしぶとく決勝打を放った。
  「追い込まれていたので何とかバットに当てて事を起こすという感じでした。(三塁)ランナーが周東選手だったので、当てれば点が入ると思っていたので良かった」

 2ボール2ストライクから椋木が外角低めに投げたフォークを拾い、最後は右手一本で左前に運んだ。期待に応えた勝負強さ発揮の一打。一塁ベース上では力強いガッツポーズを決めた。代走を告げられベンチへ戻ると、声を上げながらチームメートとハイタッチを交わした。

 試合前まで10試合出場で打率・067(15打数1安打)1打点と精彩を欠き、9度の代打出場でHランプをともせていなかった。それでも打席で迷い、不安はなかった。かつては悪いイメージが脳裏に浮かぶことが多々あったが、昨季から準備に集中するように取り組んでいる。

 「正直、あまり数字は見てないというか。今までだったら数字を気にして“ダメだな”とか思っていましたが、そんなことを考えている場合ではないので。いい準備ができていると思います」

 8回は先頭・周東が二塁打で出塁し、小久保監督は続く3番・栗原に送りバントのサインを出してまで確実に勝ち越しを狙いにいった。1死三塁となって4番・近藤が申告敬遠されたところで、とっておきの切り札として打席に送られた。今季10打席目での代打初安打は値千金の一打となった。

 ベテランの活躍でチームは5カードぶりに初戦をものにした。オリックスの本拠地・京セラドームでの連勝を11で止めてみせた。ヒーローとなった仕事人は「代打でいい活躍をすることを目標にやっている。今日1本出て勝ちにつながったことは良かったと思います」と言葉に実感を込めた。プロで19年間磨き続ける打撃技術はここぞの場面で頼りになる。 (木下 大一)

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