東芝・下山悠介 先制の決勝タイムリー 日立市長杯を制し、2大会ぶり33回目の日本選手権出場権を獲得

[ 2026年4月20日 20:43 ]

JABA日立市長杯選抜野球大会決勝   東芝6―1日本製鉄鹿島 ( 2026年4月20日    日立製作所野球場 )

先制の決勝打を放った東芝・下山(提供写真=Photo by Masaki Fujioka)
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 ありったけの思いを打球に乗せた。初回1死満塁。東芝・下山は2球目の内寄りスライダーに詰まらされたが、右前で弾む先制の2点適時打となった。

 「何とか一本出して、先に点を取りたかった。思ったより詰まりましたが、逆にそれが良かったですし、うれしかったです」

 主導権を握る一打に続いて魅せたのは、1点差に迫られた直後の8回だった。1死から遊撃を強襲する内野安打で出塁。2死後、水谷公省の右越え二塁打で3点目の生還を果たすと、最後は山田拓也の右越え3ランで試合を決めた。

 「大会前の調子はあまり良くなかったですが、データや映像を見て、自分なりの割り切りを持って臨むことができた。良い準備をできたことが結果につながったかと思います」

 頼れる5番打者として、打ちまくった。全5試合に安打を放ち、17打数8安打の打率・471、3打点。この日も含め、3度のマルチ安打をマークした。「追い込まれてから粘れるようになってきたところはあると思います」。昨年の日本選手権予選終了後からスイングを改良。捕手寄りにポイントを引きつけられるようになったことが好結果に結びついた。

 「一つ一つのアウトを積み重ねていって、27個のアウトを全員で取れたと思う。攻撃面でもたとえヒットが打てなくても粘って、全員が良いアプローチをできたと思います」
 
 1987年以来、37大会ぶり2度目の頂点に輝いた日立市長杯。野手陣は攻守両面での粘り強さが光った。5試合で失策はわずか2。準決勝、決勝はともに無失策で守り抜いた。バッテリーを中心とした堅実な守備からリズムをつくるスタイルこそ、大河原正人監督が目指す野球。選手間の自発的なミーティングだけではなく、首脳陣とも密に意見をかわし、チームとしての方向性を少しずつ固めてきた。「守りから崩れず、ワンチャンスをものにするのが僕らのベース。これからも大事にしていきたい」。来たるべき都市対抗西関東予選を見据える中で、主将は投手陣への感謝も忘れなかった。

 「ピッチャー陣も凄く頑張ってくれました。(18日に)浅野が完封して笹森も刺激を受けたでしょうし、松山さんも、宮川さんも熱をもらったと思う。今後もどんどん切磋琢磨していってほしいと思います」

 投打ががっちりかみ合っての横綱相撲もさることながら、互いを認め合い、高め合う姿勢にこそ東芝の強さがある。

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