【センバツ】神村学園は昨春王者の横浜に勝利 “小さな巨人”龍頭汰樹が6安打完封

[ 2026年3月21日 05:00 ]

第98回全国選抜高校野球大会第2日・1回戦   神村学園2―0横浜 ( 2026年3月20日    甲子園 )

<横浜・神村学園>完封勝利を挙げ、ガッツポーズする神村学園・龍頭(撮影・松永 柊斗)
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 神村学園(鹿児島)は、昨春王者の横浜(神奈川)に2―0で勝利。龍頭汰樹(たいき)投手(3年)が6安打に抑え零封した。

 神村学園の“小さな巨人”が連覇を狙った横浜の前に仁王立ちした。2点リードの9回2死満塁。1メートル70の右腕、龍頭は、外角スライダーで空振り三振に抑え、3万5000人が詰めかけた満員の甲子園で力強く喜んだ。128球で今大会完封一番乗り。「絶対に負けたくなかった。最後もいいボールを投げられた」と胸を張った。

 横浜のプロ注目右腕・織田翔希(3年)との投げ合いにも「チームを勝たせる意識しかなかった」。奪った三振は2個だったが、コーナーを丁寧に突く投球で的を絞らせなかった。130キロ台の直球に加え「フォークが良かった」と変化球もさえた。4回から8回にかけて12人連続アウトを奪うなど、打たせて取った。

 実は入部当初、内野手だった。転機は1年の秋ごろ。小田大介監督と話し合い「送球のボールの強さと、コントロールに自信があった」と本格的に投手の練習を開始。めきめきと頭角を現し、昨秋に背番号1をつかんだ。指揮官は「彼の勝負根性は大したもの」と拍手を送った。

 3兄弟の末っ子は兄の夢もかなえた。アルプス席から見守った長男の大夏さん(28)は独立リーグの香川、BC福島でプレーした左腕で昨年、現役引退。大牟田(福岡)では甲子園に出場できなかった。大夏さんは「連れてきてくれてうれしい」と感謝。自宅では最近もキャッチボールし「試合中は諦めないこと」などアドバイスを送った。

 エースの力投で昨春の王者を撃破。龍頭は「お兄ちゃんは甲子園で投げることができなかった。その分も背負ってしっかり投げました」と力を込めた。 (杉浦 友樹)

 ◇龍頭 汰樹(りゅうとう・たいき)2008年(平20)4月27日生まれ、福岡県出身の17歳。小1から高良内レッドタイガースで野球を始める。明星中では筑後ボーイズに所属し3年時に全国4強。神村学園では1年秋からベンチ入り。好きな言葉は「己に勝つ」。1メートル70、67キロ。右投げ両打ち。

 ○…打線は織田から2点を奪った。3回1死二塁で2番の田中翔大(3年)が中堅右へ先制適時二塁打。直前に伝令で「(体の)開きを抑えて打ちにいけ」と助言が届いた。チェンジアップを捉え「一呼吸置いてくれて良かった」と感謝した。川崎怜央(3年)の右犠飛で加点した。チームは織田対策として160キロの直球を見る練習を重ねてきた。7安打を放ち、小田監督は「打っちゃえば(試合で)当てにいっちゃう。あくまで目慣らし」と狙いを語った。

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