【センバツ】長崎西・平木悠喜「勝てずに悔しい」野球を楽しむことにハンデなど関係ない

[ 2026年3月21日 05:00 ]

第98回全国選抜高校野球大会第2日・1回戦   長崎西4―5滋賀学園 ( 2026年3月20日    甲子園球場 )

<滋賀学園・長崎西>試合前、シートノックを受ける長崎西・平木(撮影・岸 良祐) 
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 【みんなイイじゃん】野球を楽しむことにハンデなど関係ないと、甲子園が教えてくれた。長崎西の背番号20・平木悠喜(2年)は生まれつき左手がない。試合前ノックでは右手で捕球し、素早くグラブを外して右手で送球した。15日の甲子園練習後、「むちゃくちゃ楽しいよ」とすぐに両親へ連絡を入れるほど待ちに待った本番。出場機会はなくても、三塁コーチとして三塁側アルプス席の歓声を存分に浴びた。

 小1でソフトボールを始め、試行錯誤して送球方法を編み出した。「(ハンデを)苦しいと思わない。周りと違う達成感があるから野球を続けてこられたのかな」。困難を乗り越えるたび、より野球が好きになった。

 父の宏一さん(59)は岡山の障がい者用グラブ職人をテレビ番組で知ると、翌日に会いに行ってくれた。見守る父は、高校で送球の握り替えが格段に早くなったことも知っている。息子も感謝を込め、毎日、丁寧にグラブを磨き続けてきた。

 今大会、背番号20で初のベンチ入りが決まると、涙を流して喜んだ。昨夏甲子園で左手指のない県岐阜商・横山温大の活躍を見て、「自分も勇気を与えたい」と願った夢舞台。「勝てずに悔しい」。これまで、どのような壁も乗り越えてきた。1点差の惜敗を経験し、甲子園1勝という次なる目標が生まれた。 (河合 洋介)

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