侍ジャパンの課題 もろ刃の剣だったメジャー組パワー野球 再浮上へ日本式スモールとの融合が鍵

[ 2026年3月16日 04:30 ]

第6回WBC決勝ラウンド準々決勝   日本5ー8ベネズエラ ( 2026年3月14日    マイアミ )

<日本・ベネズエラ>3回、森下は勝ち越し3ランを放つ(撮影・沢田 明徳)  
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 初めてWBCで4強入りを逃した侍ジャパン。今大会5試合を通して見えた課題は何だったのか。本紙WBC担当キャップの神田佑記者(42)が総括した。

 過去最多8人の大リーガーは「もろ刃の剣」だった。「史上最強」という前評判で、初めてメジャー組でクリーンアップを組んだ打線が顕著だった。

 本塁打数は5試合10本で、優勝した前回の7試合9本を上回った。効果的な一発も多かった。難敵に連打は難しく、井端監督の「優勝する上で本塁打は不可欠」という信念は実った。全39点中、56%に上る22点を本塁打で挙げた。

 メジャー組は自チームのキャンプを早めに打ち上げ、短期間で長距離移動と時差ぼけを何度も味わう負担を押してWBCに参加した。岡本と村上はメジャー1年目。起用の優先度は高くなる。好調を維持していた佐藤輝や森下が控えに回った。

 メジャー野手5人は宮崎事前合宿後に合流。状態を見極める期間もあまりに短かった。大会前に出場できたのは強化試合2試合だけ。打率・211、0本塁打の岡本に至っては、1試合だけの調整だった。村上もチェコ戦の一発だけで本調子ではなかった。

 準々決勝では大谷、森下の一発などで5得点。だが、5―2の4回1死一、二塁では大谷、佐藤輝が連続三振で追加点を奪えなかった。もうひと押しができなかった。

 本塁打が増えた一方で、機動力を使う場面は減った。4盗塁は前回の10盗塁を大きく下回った。メジャーのスターを擁するベネズエラはパワーだけでなく、機動力も絡めてくる厄介な相手だった。5―4の6回。伊藤がエンドランを決められて無死一、三塁と勢いづかせ、痛恨の逆転3ランを浴びた。

 パワーで世界に引けを取らない新しい日本野球は見せた。本来のスモールベースボールとの融合が再浮上の鍵になる。

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