【センバツ】崇徳 50年ぶり日本一狙う 1976年は初出場初優勝 33年ぶり春切符で再現だ

[ 2026年1月31日 05:30 ]

33年ぶりのセンバツ出場が決まり喜ぶ崇徳ナイン
Photo By スポニチ

 第98回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日、大阪市内で開催され、崇徳(広島)が33年ぶり4度目の出場を決めた。低迷期を経ての復活の裏にあったのは強力なバックアップ。周囲への感謝の思いを胸に、新村瑠聖主将(2年)は「2回目の春の全国制覇ができるように頑張りたい」と50年ぶりの頂点を目標に掲げた。組み合わせ抽選会は3月6日に行われる。

 長い道のりだった。93年以来、33年ぶりの甲子園切符。崇徳OBでもある藤本誠監督(46)は喜びをかみしめた。

 「崇徳学園の教職員、OBの皆さまの悲願だったので、素直にうれしい。教職員、OBの皆さまのご協力で、環境を整えていただいた。結果として一つ恩返しができたのかなと思い、ホッとしている」

 76年の第48回大会では初出場初優勝。しかし、広陵、広島商などと並ぶ強豪と称されながら、近年は聖地から遠ざかった。76年春の全国制覇メンバーで、現在は野球部総監督を務めるカープOBの山崎隆造氏も「ずっと、いい選手が集まっているのに勝ち切れないと思われてきた。やっと大きな壁をぶち破れた」と吉報に安堵(あんど)。低迷期を経て、復活に至った要因について同氏は「環境が変わったのが一番大きな後押しになった」と学校の協力に感謝した。

 20年4月、敷地面積がそれまでの1・25倍と一回り大きくなった野球部専用グラウンドが完成。地元企業が所有していた隣接する建物の権利も取得し、23年4月からは全部員が寮生活に移行した。昨年には屋根付きブルペンも完成。新村瑠聖主将も「素晴らしい施設で、そこの力は大きい」とうなずいた。

 昨夏は広島大会決勝で広陵に9回2死から追いつかれ、延長戦の末に敗退。その時の悔しさを忘れないようにと、藤本監督がOBに依頼して決勝戦のスコアボードを作製してもらった。バックスクリーン右に設置され、42人の部員は3年生の無念を背負って新チームをスタートさせた。

 昨秋は県大会準優勝ながら、中国大会ではエース・徳丸凜空(りく=2年)の活躍もあり、33年ぶりに優勝。だが、51年ぶりに出場した明治神宮大会では1回戦で花巻東(岩手)に敗れた。その反省を胸にひと冬を越した。新村主将は言う。

 「神宮大会では自分たちが今までやってきた犠打や内野ゴロでも1点を取るという細かい野球ができなかったので、凡事徹底をやってきた。総監督の山崎隆造さんは選抜で優勝されている。自分たちも2回目の春の全国制覇ができるように頑張りたい」

 監督、コーチ、家族、OB、教職員の協力なくして、聖地にはたどり着けなかった。「オール崇徳」を合言葉に、目指すは50年ぶりの頂点だ。 (長谷川 凡記)

続きを表示

この記事のフォト

「広島」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年1月31日のニュース