日本製鉄鹿島・松田彪瑠が今季から主将に就任 日本一へ「一人一人考えて行動できるチームをつくりたい」

[ 2026年1月31日 09:00 ]

日本製鉄鹿島・松田彪瑠
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 社会人野球・日本製鉄鹿島の松田彪瑠捕手(26)が今季から主将に就任した。目指す理想像は自主自立したチーム。悲願の日本一へ向け、各選手がそれぞれの役割を果たす。

 「1年目で手探りではありますが、全員がしっかり一人一人考えて行動できるチームをつくりたい。自分がキャプテンではありますが、みんなが自立できるように。開幕までにしっかり浸透させて、全員が戦力になれるチームをつくっていきたい」

 持って生まれたリーダーシップがある。少年野球を皮切りに、北海道教育大附釧路中、釧路江南(北海道)、星槎道都大と全てのカテゴリーで主将を務めてきた。大学の先輩でもある生田目忍外野手(28)から受け継いだバトン。前主将からは「上の俺らのことは気にせずにやってくれ」と温かい言葉をかけられたという。かねて先輩、後輩問わず積極的にコミュニケーションを取ることを心がけてきた。今季が入社4年目だが、松田に大役を任せることに異論を唱えるものはいない。

 熱きハートの持ち主でもある。昨年のJABA静岡大会。開幕から2連敗での予選リーグ敗退が決定すると、JR東日本東北戦の試合後に行われたミーティングでは人目をはばからず悔し涙を流した。

 「予選で勝つことがシーズンを通して一番難しいミッションだと思っているのですが、あの時は“今のチームでは勝てない”と伝えさせてもらいました」

 藤澤英雄新監督を迎えた昨季。「原点回帰」のスローガンのもと、選手たちは例年以上に厳しい冬の練習を乗り越えていた。あれほど歯を食いしばって頑張っていたはずなのに、あの熱量はどこへ消えたのか。

 「こういう負け方でいいんですか?本当に、全員、試合に入り込めていますか?僕はまだまだ足りないと思います」

 松田がナインを前にして、感情を吐露したのには訳がある。初戦の東海理化戦、2戦目のJR東日本東北戦とも終盤に逆転負け。いずれも、チームの良き伝統として受け継がれてきた「劣勢の時こそ粘りの鹿島」らしからぬ試合展開だった。全員が目の前の一球に対して、思いを1つにしなければ紙一重の戦いを制することはできない――。その後のJABA大会こそ結果につながらなかったが、松田の熱い思いにほだされたチームは一丸となり、都市対抗北関東大会では第2代表の座をつかみ取った。

 「結果として都市対抗予選で勝てましたし、日本選手権でも予選を勝ち抜けた。あのとき、しっかり伝えて良かったと思います」

 今季もまた、個々の力を結集して、束になって試合に挑む。全ては頂点をつかみ取るためにある。

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