東芝・小山 4年目の今季は捕手から一塁へコンバート 持ち前の打力生かし「打線に新しい風を吹かせたい」

[ 2026年1月28日 11:30 ]

今季から一塁にコンバートされた東芝・小山(写真/MASAKI  FUJIOKA)
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 心機一転、今季は一塁手としてグラウンドに立つ。社会人野球の東芝・小山忍内野手(25)は昨季まで捕手登録だったが、4年目の今季からは内野手登録となり持ち前の打力を生かすことになった。

 「昨年からバッティングを長所として出せるようにファーストをメインでやってきましたが、腹をくくって。長距離砲は左打者が多いので、右打ちの僕が長打を打てれば打線は厚みを増す。去年はなかなか勝てなかったので、打線に新しい風を吹かせたい」

 控え捕手に甘んじていたとはいえ、チームへの貢献度は高かった。練習の大半はファーストに取り組んでいたが、試合が始まれば、中継ぎ投手の準備のためブルペンへ。中盤以降は代打としての出番に備え、投球練習の合間にバットを振ることもあった。その姿勢は、松本幸一郎コーチが「小山がいなければ試合を回すことも難しい」と評したほど。今季は大卒捕手が2人加入することもあり、正式にコンバートが決まった。

 「自分は元々、ポイントが近い。昨年のシーズンが終わってからは前のポイントでも打てるように、練習しています」

 投球を引きつけて打つのが従来のスタイル。上武大への進学を機に、ポイントを「左足より、まだ後ろぐらい」に変えた。元々は左肩の開きの早さを矯正するためのものだったが、社会人の投手は精度の高い外角への変化球に加え、タイミングも崩しにかかってくる。「自分のポイントじゃないから打てませんではダメ。ポイントがずれても、同じように打てるように」。シーズンオフだからこそできる打撃改造。強化期間中は一日1000スイング以上の振り込みで体に染みこませる。

 「ヒットを打った他の試合のことよりも、あの悔しさは今でも残っています。あの舞台で結果が出なかったことが悔しい」

 昨夏の都市対抗1回戦・JR東日本戦。1点を追う9回無死一塁の場面で出番が訪れた。マウンドには右投手の西田光汰。「右対右」の局面での代打起用は、ベンチが小山の持ち味である長打力に期待している証だった。

 「絶対に初球から打ってやる」

 迷いはない。狙い通り、初球から果敢にスイングをしかけたが、結果は遊飛。西田の投球術の前にわずかにタイミングを外された。

 「打てなかったことの悔しさをぶつけるために、いま、やっています」

 そう言い切れるのも、入社3年目で初めて都市対抗の舞台を踏みしめられたからこそ。小山にとって、本当の勝負はここからだ。   

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