【筑後鷹】ソフトバンク・村田賢一 可動域広げる取り組みで球威アップ実感!支配下復帰へ一歩前進

[ 2026年1月27日 06:00 ]

ウエスタン・リーグで登板した後の村田(撮影・昼間 里紗)
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 ソフトバンクの村田賢一投手(24)は昨年10月に戦力外通告を受けた。野球から離れる選択も脳裏によぎったが、育成選手として再出発することを決断。支配下復帰のために体づくりから見つめ直した。体を大きくする意識から可動域を広げる取り組みにシフトチェンジ。体を正しく動かすことで投球にしっかり力が伝わり、球威アップを実感している。1軍で通用する投手に生まれ変わるために動き出した。

 昨オフに戦力外通告を受けた村田の選択肢には、現役引退の道もあった。球団から育成選手としての再契約を打診され、悩んだ末に3桁の背番号で再出発する道を選んだ。

 「挑戦の場をもらえたので野球界に残ることにしました。楽しいじゃないですか、この挑戦している感じが」

 支配下復帰を目指す上で体の使い方を見直した。その結果、これまでの野球人生で積み上げてきたものを崩す決断に至った。「優先順位ですね。これまでは体を大きくすることに注力していたんですけど、正しく動かせることや可動域がちゃんと出ることに注力していきます」。筋力トレーニングの目的も筋肥大ではなく、ひねる、伸ばす、絞るなどを限界まで行うことで「柔らかく動かすこと」にシフトしている。体を大きくするためのウエートトレーニングは成果が出やすく、村田にとって“精神安定剤”のようなものだった。優先順位を変えることで筋肉量が落ちる不安もあるが、曲げずに取り組んでいく。

 体の使い方を変える目的は明確だ。「今までは無理に投げていたので、投げたい方向に力が伝わり切っていなかったです。でも体を正しく使えれば、100%の力を正しい方向に向けられます」。本格的に体の使い方を見直したのは昨年の10月ごろだった。約3カ月で今はまだ途中段階だが、球威アップを実感している。昨季限りで現役引退し、村田の練習を手伝っている加藤晴空ブルペンキャッチャーからは「シーズン中よりも強くなっている。全然違う」と投球を受けた感触を伝えられた。

 支配下復帰へ最大のモチベーションとなっているのは「多くのお客さんに見てもらいながら野球をしたい」という思い。明大時代には約3万5000人の前でプレーをしたことがあり、プレッシャーよりも楽しさを感じていた。まずは今春キャンプでアピールしていく。「最初がたとえB組やC組だったとしても、A組で投げるのが目標というか、そうじゃないといけないと思っている」。自分で決めた道を信じ、前へ進んでいく。(昼間 里紗)

 ◇村田 賢一(むらた・けんいち)2001年(平13)8月31日生まれ、千葉県出身の24歳。埼玉・春日部共栄では2年秋からエース兼4番を務め、3年春に甲子園出場。明大では1年秋から東京六大学リーグ戦で登板し、4年春はエースとして3季連続優勝に貢献。通算36試合登板で15勝3敗、防御率2・09。23年ドラフト4位でソフトバンクに入団。昨年11月に育成再契約を結ぶ。趣味はプロレス観戦。1メートル79、88キロ。右投げ右打ち。

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