【高校野球】大阪桐蔭の26年初練習に密着 黒川主将を中心にチーム一丸 目指すは甲子園V10

[ 2026年1月17日 09:00 ]

黒川主将(右)を先頭にランニングする大阪桐蔭ナイン(撮影・岸 良祐)
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 日本一あるのみだ。高校野球の強豪・大阪桐蔭が、今月5日に大阪府大東市内の同校グラウンドで始動した。スポニチは2026年初練習に密着。YouTube「スポニチドラフトチャンネル」において、その練習風景を配信する。

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 生駒山中腹のグラウンドから、威勢のいい声が響きわたる。ザクザクザク…全員が歩調を合わせ、腹から声を出す。昨秋の大阪大会を制し、同近畿大会では4強入り。今春の選抜出場に当確ランプをともしている常勝軍団は、地に足を着けて新年初練習に臨んだ。昨年は森陽樹、中野大虎というプロ注目右腕2枚を擁しながら、春夏ともに甲子園出場を逃した。その悔しさも糧に、24年夏以来3季ぶりとなる聖地での躍動を期す。

 部員40人をたばねるのは、主将の黒川虎雅(たいが=2年)だ。吉報を心待ちにしつつ気持ちを高める。「甲子園に行かせてもらえるなら出るだけで満足できるチームではないので、日本一を獲らないとダメだと常日頃、言われているので、日本一にこだわって、やっていきたいと思います。大阪桐蔭の強い野球を見せたいと思っています」。胸を張り、力強く言い切った。

 現チームのカラーは「打ち勝つ野球」。昨秋は近畿大会準決勝までの公式戦全10試合で計80得点し、1試合平均8得点の強打を誇った。「とにかく自分たちがずっと言っているのは攻撃。打者で勝っていこうというのを、ずっと言っています。投手もいい投手がたくさんいますけど、バッターがもっと打っていって打ち勝つ野球をしていこうというのは、この(前年)秋、ずっと言われていました」と黒川主将。そのスタイルは、今春以降も継続。スラッガーは不在だが、切り込み隊長の藤田大翔(2年)、1年時からレギュラーの内海竣太(2年)、昨秋の近畿大会1回戦・市和歌山戦でサイクル安打を達成した谷渕瑛仁(2年)、そして旧チームからメンバー入りしていた黒川ら好打者が並び、打線に切れ目がない。

 そんな主将には、超えたい背中がいる。父・芳男さんだ。智弁和歌山の二塁手として96年春の選抜で準優勝。くしくも、昨年から父と同じ二塁手を務めている息子は「ずっと背中を追ってきた分、ここで追い越して、やっていきたいと思っています」と意気込む。今春選抜で偉大な父を超えるためにも、頂点に立つほかない。

 打線に加え、今年も投手陣が強力。地元である大東市出身の最速153キロ右腕・吉岡貫介(2年)は、昨秋の大阪大会準決勝・金光大阪戦で被安打2、14奪三振の完封ショーを演じたように、本調子なら相手に付け入る隙すら与えない。同近畿大会1回戦(市和歌山戦)で6回1失点、準々決勝(天理戦)で6回“完封”と、大一番でともに先発を担って試合をつくった1メートル92の超大型左腕・川本晴大(1年)も、まだ発展途上ながらスケールは桁違いだ。全国トップレベルの左右2枚看板を備え、全国舞台に乗り込む。

 攻守に充実した戦力で見据えるのは、節目の頂点だ。出場を決定的にしている選抜に向け、歴代最多の甲子園通算70勝を誇る西谷浩一監督は「チームとしては、10回目の甲子園優勝ということを目標にやっています。先輩たちが積み重ねてきた部分ですが、春でなんとか10回目の甲子園優勝というのに挑戦したい。大きな目標に向かって、勝ち取ろうという話をしています。常に、日本一ということを思っています」と力強く「甲子園V10」を目標に掲げた。

 全国から腕に覚えのある猛者たちが集結する大阪桐蔭。どうしても「個」の力が注目されがちだが、12年に甲子園を春夏連覇した代のように「和」を重んじるチームの方が、全国舞台で結果を残す傾向がある。西谷監督は現チームについて「みんな仲がいいですし、切磋琢磨(せっさたくま)して、負けず嫌いで、練習の中から競い合っているムードがある。そのへんも黒川がうまくやってくれている」と評し、期待を寄せた。「一球同心」の部訓を体現するチームで、22年春以来となる紫紺の大旗を望む。

 ▽大阪桐蔭 大産大高大東校舎として1983年(昭58)年に開校。野球部も同年に創部した。88年から現校名。91年春の選抜で甲子園初出場。同夏の甲子園大会で初出場初優勝を飾る。12、18年に春夏連覇など24年夏までに春夏通算28度出場し、夏5度、春4度の全国制覇を誇る。甲子園通算96試合78勝18敗、勝率・813。主なOBに今中慎二(元中日)、中村剛也(西武)、中田翔(元中日など)、藤浪晋太郎(DeNA)、森友哉(オリックス)らがいる。

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