戦国すぎる東都大学リーグの「昇降格論」日大・片岡昭吾監督が痛感した本気で日本一を目指す必要性

[ 2026年1月9日 07:10 ]

1部昇格を狙う日大の片岡監督(撮影・柳内 遼平)
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 アマチュア野球の指導者らに采配やチーム運営などについて、インタビューする連載「指導者の思考法」。第9回は東都大学野球2部リーグに所属する日大・片岡昭吾監督(47)。1部リーグ23度の優勝を誇る名門を21年から率いている指揮官に「戦国東都」を戦う心境を聞いた。(取材 アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

 ――チームは6日から練習始動。新しい1年が始まった。
 「野球ってやっぱりいいですよね。休んでいる期間に反省したり、感謝したり。年末年始を経て、みんなが“さあ、やるぞ”の良い顔をしています。やっぱり選手の顔を見られることが一番うれしい」

 ――昨年は春季リーグ戦で1部から2部に降格、秋は2部3位。悔しい1年だった。
 「結局、2部に落ちたことも1部に上がれなかったのも、1部で優勝する力がなかったということ。1部で優勝する力がなかったら仮に昇格できたとしても結局、日々の戦いの中でどう1部に残留していくかということしか考えられなくなってしまう。勝ちきれなかったことを財産にしたいですし、チーム力、メンタル面、私生活の面など全ての面でレベルアップしたいです」

 ――現在、青学大は1部リーグ6連覇で昨秋の明治神宮大会は連覇。背中を追う亜大、中大、国学院大、東洋大と全てのチームが全国でも屈指の戦力を備えている。確かに日本一を狙う戦力がなければ1部に残ることすら難しい。
 「そういうことです。2部リーグにいる状況でも(1部リーグの各校と比較した)自己評価を間違えないことが重要です。その話はずっと選手に話していますね。“日本一を目指さないと1部に残ることすらができない”と」

 ――昨年はチームの大黒柱だった市川投手が卒業した。新戦力の1年生はどうか。
 「みんなに期待していますよ。佐野日大の左腕・洲永はスライダーに切れがありますし、バッテリーを組んでいた阿部は守備面の評価が高いです。内野手では山梨学院の萬場、常葉大菊川の佐藤の二遊間も楽しみ。毎年、良いご縁をいただいています。1年生に頼るというよりかは現有戦力といい競争をしてほしい」

 ――最上級生ではこれまでベンチに甘んじていた長距離砲の村上選手が副主将に就任した。
 「もちろん期待値込みですが、彼には影響力があるので中心になってやってほしい。“立場が人をつくる”じゃないですけど、変化は出てきていると感じています。まずはレギュラー争いですが、4番ファーストでドシッとしてもらえると一番ありがたいです」

 ――年末年始に野球以外から刺激を受けたことは。 
 「箱根駅伝で24年大会で最下位だった日大が12年ぶりにシード権を獲得しました。共通するものがあると思いますので、チーム内での目標設定、大会に臨むまでのプロセスなどを監督に聞いてみたいですね」

 ――日大に限らず、東都のチームは「打倒・青学大」になる。
 「青学大は戦力だけではなく、準備する力にも長けています。昨年の明治神宮大会出場前にオープン戦をしましたが、アップでグラウンドに入ってきた時点から質の違いを感じましたね。悔しいけれど、プレー云々の前に一球への集中力、試合に入り込む雰囲気…。やはり、そこから学ぶことは多かった。選手も感じることが多かったと思います」

 ――まずは春季リーグでの2部優勝&1部昇格。これから選手に求めることは。
 「努力の継続ですね。メンバーから外れたとしても、“やっぱりダメなんだ…”では努力の質が下がっていくだけ。なぜ使われないのか、どうしたら選ばれるのかを考えて努力していく過程が大事ですね」

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