松坂大輔氏 阪神・藤川監督のコーチや選手との距離感は絶妙 うまく時代に沿ったやり方でまとめた

[ 2025年12月30日 05:30 ]

今年2月のキャンプで阪神・藤川球児監督にインタビューを行った松坂大輔氏
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】元西武でスポニチ本紙評論家・松坂大輔氏(45)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」は2025年の最後となる12月編。松坂氏は今年もさまざまな現場に足を運び、精力的に取材活動を行った。そんな中で2度、インタビューを行った同学年の「松坂世代」である阪神・藤川球児監督(45)の就任1年目でのリーグ優勝を改めて振り返った。

 21年限りでユニホームを脱いで、評論家として活動して今年で4年目を終えました。25年もさまざまな現場を訪れて取材ができましたし、野球以外の競技もどんどん見に行きたい。そんな気持ちが改めて強くなりました。

 プロ野球では、就任1年目でチームをリーグ優勝に導いた阪神・藤川監督が印象に残りましたね。自分と同学年で、WBCでは一緒に大会連覇を経験した「戦友」。2月のキャンプ、日本シリーズ終了後にテレビ朝日「報道ステーション」の企画でインタビューをさせてもらいました。藤川監督が常に強調していたのが「凡事徹底」。細かなプレーを徹底し、その結果が優勝につながったと明かしてくれました。

 彼が解説者の頃から、試合の中継を聞いて考え方などが面白いなと思っていましたし、それが采配やチームづくりにどう反映されるのか注目していました。特に今年は選手やコーチら周囲との関わり方でそれが伝わってきましたね。藤川監督自身と首脳陣、そして選手との距離感。近すぎず、逆に遠すぎても駄目で、絶妙な距離感、バランス感覚を保った一年だったと感じます。

 藤川監督は大リーグでの経験から「我々、首脳陣は危機管理部門」と位置づけ、その役割は選手を指導するのではなくコンディションを管理し、自主性を尊重することと強調していました。ここにも「距離感」が表れます。大切なのは、どの選手にも同じように当てはまるわけではない、ということ。きちんと指導しなければならない選手には、もちろん教える。個性の違う相手に対して、それぞれどう接したらいいのか。その見極めもできていたように思います。

 阪神という屈指の人気球団。監督として、他の11球団とは違う独特なプレッシャーもあるでしょう。うまく時代に沿ったやり方でチームをまとめたのではないでしょうか。残念ながら日本一は逃しましたが、来季は球団初のリーグ連覇が懸かります。その采配がどう「進化」するかも注目したいです。

 来年はWBCが開催されます。新たにホワイトソックス入団が決まった村上宗隆選手や、まだ移籍先は決まっていませんが、西武の後輩である今井達也投手、高橋光成投手らを取材するのも楽しみです。2月のキャンプから、できる限り現場に足を運びたいですね。(スポニチ本紙評論家)

 ≪アマゴルフ大会主催へ≫松坂氏は来年、野球以外の新たなチャレンジとしてアマチュアのゴルフ大会を開催する。松山英樹のキャディーを務めていた進藤大典氏とプロデュースするダブルスのトーナメント「THE Double」で、3月から予選を開始。「自分がスポーツに育てられ、恩返しを考えた時に何ができるのか。時間をかけて構想を練った」。現在、出場選手を募集中。詳細は大会の公式サイトで。

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