阪神・掛布OB会長 主軸候補だった横田慎太郎さんの育成秘話「平成の3冠王」に助言求めていた

[ 2025年12月7日 19:53 ]

映画「栄光のバックホーム」の舞台あいさつを行った掛布OB会長(撮影・大森 寛明)
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 阪神掛布雅之OB会長(70)が7日、大阪市内で映画「栄光のバックホーム」の舞台あいさつを行った。映画の主人公で、脳腫瘍のため23年に亡くなった横田慎太郎さんを、GM付育成&打撃コーディネーターや2軍監督として指導。30~40本塁打を打てる主軸打者として育てるため、元ソフトバンクの「平成の3冠王」松中信彦氏に練習方法の助言を求めていた秘話を明かした。

 掛布氏はバットが体の内側から出てくるようなスイング軌道を横田さんに身につけさせようとしていたが、自身は右投げ左打ち、横田さんは左投げ左打ちのため、スイングの感覚も違った。そこで、当時2軍で調整していた松中氏とウエスタン・リーグで顔を合わせた際に「ホームランを30本、40本打てるような形にしたいんだけど、左腕の使い方がどうしてもうまくいかない。ちょっと良いヒントをくれないか」と掛布氏が尋ね、「ティー打撃で高いフライを上げて、スライス回転でセンターフライを打つようなバット軌道を覚えさせてください」という返答をもらった。この練習に取り組むとともに、練習後は毎日の素振り100回をノルマに。横田さんは遠征先でも休まず素振りを続けたという。

 走攻守で高いポテンシャルがあったため、じっくり育てる方針ではなく高卒3年目の16年に開幕スタメンで1軍デビュー。しかし、持ち前のスピードを武器に随所に光るプレーは見せたものの、1軍には定着できず。掛布氏は「映画を見ると凄く複雑。ちょっと急がせすぎたんじゃないかと、本当に悔いが残るんだけれども、あの1カ月頑張れた横田があったから、今、こういう映画で皆さんの記憶の中によみがえるような横田というものが、心の中に生まれていると思う」と話した。

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