阪神・伏見寅威 虎で第2の由伸育成へ「個別教室のトライ」開講だ まずは高校後輩・門別に期待

[ 2025年11月29日 05:15 ]

入団会見で虎のポーズをとる阪神・伏見(撮影・大森 寛明)
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 日本ハムから交換トレードで阪神に移籍した伏見寅威捕手(35)が28日、兵庫県西宮市内の球団事務所で入団会見に臨み、来季年俸1億円の単年契約を結んだ。オリックス時代にはドジャース・山本由伸投手(27)や宮城大弥投手(24)をけん引し、今季は日本ハムの達孝太投手(21)の女房役として成長を後押し。阪神では東海大札幌(旧東海大四)の後輩・門別啓人投手(21)の名前を挙げ、一流投手へのアシストを約束した。(金額は推定)

 “個別教室のトライ”だ。伏見は黒色を基調としたチェック柄のスーツに黄色のネクタイを締めて会見場に登場。球団では野手最年長として迎える26年シーズン。オリックス、日本ハムと渡り歩いたベテランは、新天地での活躍とともに若手投手陣の全力サポートを誓った。

 「ローテーションを1年間守るにあたっては少し物足りなさも感じる。手助けできたら」

 有望株がズラリと並ぶ若虎の中で、気になる存在の一人が門別だ。東海大札幌(旧東海大四)の後輩にもあたる21歳左腕の動向は以前からチェック。高卒3年目の今季は開幕3戦目となった3月30日の広島戦で先発した。しかし首脳陣の大きな期待からすれば物足りない2勝(3敗)だった。

 「(球を)受けていろいろ話をしてどこが足りないのかを一緒に探していきたい」

 早くもアシストを約束。成績アップの実績はある。今季、ポテンシャルを引き出したのが日本ハムの達。登板16試合のうち11試合でバッテリーを組んだ。外角低めへの「引っかけ癖」を見抜き、あえて内角にミットを構えることでボールからストライクゾーンへ変化させるフロントドアを確立。投球のバリエーションが増えたことで自己最多8勝へ導き「今までなかったものをつくってくれた」と達から感謝され、得意球へと昇華させた。

 「自己評価が低いボールだったり“投げられると思っていませんでした”という球があったら、選択肢を増やしてあげたい」

 オリックス時代の21年に山本とのコンビでリーグ優勝に貢献した。さらに当時は高卒2年目だった宮城を13勝へけん引した。会見に同席した竹内孝行球団副本部長から「(投手の)違った面を引き出してほしい」と期待を寄せられると「応えられるようにやりたい」と力強く呼応した。

 第2の山本、宮城発掘へ――。虎のトライがブレーク請負人の役割も担う。ダイヤの原石でもある若虎の潜在能力を引き出すことができれば、リーグ王者の投手陣はより強固なものとなる。 (石崎 祥平)

 ○…伏見は「17」に決まった背番号について「(捕手では)珍しいなと思って。(日本ハム時代に付けていた23番は阪神では吉田義男さんの)永久欠番ですよね。もちろん分かっていました」と笑顔を浮かべた。球団捕手の背番号17は「初代ミスタータイガース」こと藤村富美男とプレーした門前真佐人以来、2人目。偉大な先人は伏見と同じ5月生まれで誕生日も3日違いの15日だ。

 ○…阪神捕手の背番号17はチーム初代背番号17の門前真佐人が36~39、42、43、49年にわたって付けて以来77年ぶり2人目。先代は23、24年の青柳で、過去の22人中17人が投手の背番号。他球団でも同様に捕手の17番は珍しく、現12球団(前身球団を含む)では巨人=丸木迪(46年)、DeNA=門前真佐人(50、51年)、広島=門前真佐人(53~57年)、中日=光山英和(97年)、オリックス=倉本信護(36、37年春)、ソフトバンク=中田道信(38年春、39年)、佐野誠三(47年)、鈴木孝雄(61~68年)、日本ハム=鈴木悳夫(65年)。プロ野球全体でも29年ぶりになる。

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